Kindleセール開催中

297冊 がお得に購入可能 最大 99%OFF

レビュー

概要

『集英社 コンパクト版 学習まんが 日本の歴史 全巻セット( 全20巻+別巻1 )』は、旧石器・縄文から平成までの流れを、全20巻のストーリーで一気に追いかけられる学習まんがセットです。いわゆる「年号暗記」より先に、時代ごとの争点(なぜ争いが起きたのか/何が変わったのか/生活はどう動いたのか)を“物語の因果”として理解させる作りになっています。

コンパクト版の強みは、歴史を「机の上だけの科目」にしないこと。持ち歩きやすいサイズ感で、気になった巻をすぐ取り出して読めるので、「流れの復習」と「苦手時代の補強」を行き来しやすい。別巻は試験で問われやすいテーマを整理する役割を担い、本編の物語でつかんだ“流れ”を、得点につながる形に締め直してくれます。

読みどころ

1) 20巻で“流れ”を切らさずに読める

古代〜中世〜近世〜近代〜現代までを、時代ごとの大きな転換点で区切りながら進むので、「鎌倉の次は室町」「明治の次は大正」といった基本線が崩れにくい。各巻が短距離走のようにまとまっていて、途中で止まりにくいのが良さです。

2) “人物”より先に「状況」を押さえるから、暗記が軽くなる

歴史が苦手な人ほど、人物名や事件名を孤立した単語として覚えがちです。このセットは、政治の仕組み・戦の背景・民衆の暮らしの変化が先に立ち上がり、その中で人物が動く。だから、同じ人物でも「何のために、何に対して動いたか」が残りやすい。

3) 別巻で「頻出テーマ」をまとめ直せる

本編を読み終えると、「戦国の統一」「幕末の外交」「近代化と戦争」など、試験の論点になりやすい塊が見えてきます。別巻はその塊を整理し直す役で、復習の最短ルートを作ってくれる。物語→整理→確認、の順に回せるのが学習設計として強いです。

本の具体的な内容

本編20巻は、時代の区分がそのまま巻の区分になっています。導入は旧石器・縄文・弥生・古墳の「日本のあけぼの」から始まり、律令国家をめざす飛鳥、奈良の平城京、平安京と貴族の世、院政と武士の登場へと進む。ここで、天皇中心の政治が“当たり前ではなくなる”転換が、物語として理解できます。

中世に入ると、鎌倉幕府の成立、南北朝〜室町文化、戦国〜安土桃山の天下統一までが、権力の移り変わりとして一気につながります。個々の合戦名を覚えるというより、「なぜ幕府が必要になり、なぜ揺らぎ、誰がどんな形でまとめ直したのか」が軸になります。

近世は江戸時代の安定と文化、そしてゆらぎから開国・幕府の滅亡へ。近代は明治維新と文明開化、日清・日露戦争、第一次世界大戦と日本、恐怖の時代と戦争への道、第二次世界大戦、占領、高度成長、そして平成の激動へと続きます。ここまで来ると、現代史が「急に難しくなる」理由(情報量と利害関係の複雑さ)も納得できるはずです。

別巻は、本編でつかんだ流れを“試験の論点”に翻訳するパートです。たとえば「政治の仕組み」「外交」「産業と社会」「文化」といった切り口でまとめ直すことで、時代をまたいだ比較ができるようになる。歴史を“縦(年代)”だけでなく、“横(テーマ)”でも理解できるようにしてくれます。

使い方のコツ(セットを“得点”に変える読み方)

このセットは、1周目を「面白がって読む」、2周目を「弱点だけ拾う」で回すと強いです。1周目は、巻の最後にある“まとめ”や「重要人物」「キーワード」パートだけでも押さえておくと、ストーリーが知識に接続されます。2周目は、別巻のテーマから逆引きして、本編の該当巻を読み直す。たとえば「開国と外交」が弱いなら幕末の巻へ、「戦争と社会の変化」が弱いなら近代〜昭和の巻へ、という具合です。

歴史の勉強は、結局「一問一答」だけでは長続きしません。物語で“なぜそうなったか”が分かった状態で、テーマ別に整理し直す。この往復ができるセットなので、暗記が苦手な人ほど相性が良いと思います。

こんな人におすすめ

  • 日本史が「単語の暗記」になってしまい、流れがつかめない人
  • 苦手時代(たとえば幕末や戦後)だけをつまみ読みして補強したい人
  • 小学生〜中学生で、まずは歴史を好きになる入口が欲しい人
  • 受験や定期テストで、ストーリー理解と得点力を両立させたい人

感想

歴史の学びで一番つらいのは、「覚える前に、全体像が見えない」ことだと思います。このセットは、全20巻で古代から平成までの骨格を作り、別巻で頻出テーマを締め直すので、学びの順番が自然です。特に良いのは、同じ出来事を“正義の物語”でまとめず、時代ごとの利害や不安、期待がぶつかって動くものとして描くところ。だから、丸暗記ではなく「そうなるよね」と思える理解に寄っていきます。

読み終えた後に残るのは、年号より「転換点の理由」です。なぜ武士が台頭したのか、なぜ幕府が揺らいだのか、なぜ近代化が急加速したのか。その理由が見えると、暗記は作業から“確認”に変わります。日本史を苦手科目から外すための、かなり強い土台になるセットだと思いました。

この本が登場する記事(1件)

本の虫達

要約・書評・レビューから学術的考察まで、今話題の本から知識を深めるための情報メディア

検索

ライター一覧

  • 高橋 啓介

    高橋 啓介

    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
  • 森田 美優

    森田 美優

    出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。
  • 西村 陸

    西村 陸

    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
  • 佐々木 健太

    佐々木 健太

    元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

Social Links

このサイトについて

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。