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レビュー

概要

『学研まんが NEW日本の歴史 別巻2冊付セット 全14巻』は、日本史を「流れ」で掴むことに特化した学習まんがセットです。1〜12巻が通史で、別巻として人物学習事典と文化遺産学習事典が付きます。大きな特徴は、オールカラーの大迫力まんがと、各巻末の「時代のまとめ」資料ページ(32ページ)によって、ストーリーと知識の往復ができるところです。

日本史の勉強が苦しくなる理由は、用語を“点”で覚えようとするからです。ところが歴史は、原因と結果の連鎖でできています。誰が何をしたかよりも、なぜそうなったか、次に何が起きたかの方が記憶に残りやすい。本セットは、重要人物を中心にドラマチックに描くことで、まず流れを頭に入れ、そのあと資料で固める構成になっています。

特典として、壁に貼って使える日本の歴史年表が封入される、とされています。これがあると、読んだ内容が“時間の地図”として定着しやすいです。

読みどころ

1) 全ページカラーで、時代の空気が残る

歴史はイメージが作れないと覚えにくいです。服装、建物、街のようす、戦の場面など、視覚情報が多いほど「その時代っぽさ」が頭に残ります。オールカラーまんがは、特に低学年〜中学生の入口で効きます。

2) 12巻で通史が一気につかめる

巻構成は、国の成り立ちから始まり、飛鳥・奈良、平安、武士の台頭、室町、戦国、江戸、開国と維新、近代国家、大正、戦争への道、新しい日本と国際化へと続きます。学校の授業で断片として入ってくる知識を、一本の物語に戻す用途として向きます。

3) 資料ページが“勉強”に接続する

各巻末の「時代のまとめ」には、人物事典、ビジュアル資料、年表などが入り、調べ学習にも使えるとされています。まんがで興味が出たところを、そのまま資料で確認できるのが大きい。単なる読み物で終わりません。

4) 別巻2冊が、受験・調べ学習の土台になる

人物学習事典と文化遺産学習事典があると、「誰?」と「何?」の辞書が手元に置けます。中学受験や定期テストでは、人物と文化の整理が差になりやすいので、通史と別巻の分業が効きます。

本の具体的な内容

このセットの強みは、各時代を“主人公が変わるドラマ”として見せて、歴史の転換点を印象づけることです。たとえば、貴族の時代から武士の時代へ移るとき、政治の中心がどう動いたか、戦がなぜ増えたか、といった因果が物語で残りやすい。用語暗記だけで進む授業より、理解が先に立ちます。

そして、理解が先に立つと、暗記がラクになります。鎌倉幕府や室町幕府を“年号で覚えるもの”として扱うと苦しいですが、「なぜ武士が力を持ったのか」「なぜ幕府が揺らいだのか」を押さえると、用語は結果として付いてくる。本セットはその順番を作りやすいです。

加えて、年表を壁に貼れるのは実用的です。読んだ巻の時代を年表上で指差し、「この出来事の前後で何が起きた?」と確認するだけで、時系列の整理が進みます。歴史が苦手な子ほど、“時間感覚”が弱いので、視覚化は効果が大きいと思います。

使い方のコツ(家庭学習・受験)

おすすめは、最初は細部を覚えようとせず、1〜12巻をテンポよく読み切って「流れの地図」を作ることです。その後、授業や問題集で出てきた人物・文化を、別巻で引いて補強する。最後に、各巻末の資料ページで重要語句を拾う。この順で回すと、暗記が“理解に乗った暗記”になります。

テスト前は、年表を見ながら「この時代のキーワードを3つ言う」「この人物は何をした人?」を口頭で確認するのが効きます。言葉で説明できないところが、そのまま弱点になります。

迷ったときの読み方(歴史の“流れ”を最速で作る)

歴史が苦手な子ほど、最初は「どこが重要か」が分からず、細部に迷い込みがちです。そんなときは、各巻を読む前に巻タイトル(例:戦国時代から天下統一へ)を見て、「この巻は何が変わる話?」を一言で予想してから読み始めると、情報が整理されやすくなります。

読み終えたら、巻末の資料ページで「人物」「年表」「用語」をざっと眺め、まんがの中に出てきた出来事と結びつける。たとえば“開国”の巻なら、誰が、どんな圧力で、何を変えたのかを、まんが→年表→人物事典の順で往復する。これだけで、知識が点から線になります。

別巻は、通史を読んでから使うのが基本ですが、興味が強い子は先に人物学習事典だけパラパラめくっても良いです。「この人かっこいい/気になる」から本編へ入ると、歴史が自分の物語になります。

注意点

学習まんがは、読むだけで満足してしまうと定着しません。おすすめは、読み終えた巻について「今日の一番大事な出来事は何?」を一言で言う練習を入れることです。アウトプットが入ると、知識が残ります。

感想

日本史は、最初に“流れ”を掴めるかどうかで勝負が決まります。このセットは、その流れを作るための入口として非常に強いと思いました。オールカラーの臨場感で興味を引き、資料ページと別巻で学習に接続する。読み物と参考書の役割を、セットで分担できるのが良さです。

「歴史は暗記科目」という感覚が強い子ほど、まずはこの手の“歴史大河まんが”で、理解の芯を作ってから暗記に戻る方が、結果的に近道になります。

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    佐々木 健太

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