レビュー

概要

『どんどんめくってはっけん!からだのふしぎ』は、体のしくみを「めくる」「見つける」体験に変えてくれる子ども向けのしかけ絵本です。からだの話は大人でも難しいのに、子どもに説明しようとすると余計に詰まります。本書は、説明を頑張るより、好奇心を回す方向に寄せてくれるのが良いところだと思いました。

「しかけが100以上」という情報量の多さは、単に豪華というだけではなく、子どもが飽きにくいという意味で強いです。知識は、興味が続くと勝手に増える。本書はその環境を作ってくれます。

読みどころ

1) 「質問したくなる」入口が多い

子ども向けの学びは、質問が出ると一気に伸びます。本書は、めくるたびに発見があるので、「これ何?」「どうして?」が出やすい。親が教えるというより、一緒に探す時間を作りやすいです。

2) からだの話を怖くしない

体の話は、病気や怪我の連想で怖くなることもあります。でも本書は“ふしぎ”として扱うので、必要以上に怖がらず読み進められます。知ることは不安を減らす、という体験にもつながると思います。

3) 遊びと学びが自然に混ざる

しかけ絵本の良さは、遊んでいるうちに言葉が増えることです。覚えさせようとすると嫌がる子でも、「めくりたい」から始まると続きます。本書はその流れを作りやすいです。

4) 親の説明負担が軽い

子どもの質問に全部答えられなくても大丈夫です。本書があると、まず一緒にページを見て、「ここにヒントがあるね」と返せます。親が完璧に説明する必要がない。ここは、地味に助かるポイントだと思います。

5) 年齢に合わせて読み方を変えられる

小さいうちは「めくって楽しい」で十分です。少し大きくなったら、言葉を覚える。さらに大きくなったら、理由を考える。同じ本でも読み方を変えられると、長く使えます。本書はしかけが多い分、成長に合わせた再読がしやすいと思いました。

6) 家庭学習の入口として“会話が増える”

からだの話は、親も一緒に学べます。知らないことが出てきたら調べる。分からなければ「一緒に探そう」と言える。そういう姿勢があると、家庭学習は前向きになります。本書は会話のきっかけが多いので、机に向かわなくても学びを進めやすい点が良いところです。

こんな人におすすめ

  • 体のしくみに興味を持ち始めた子ども
  • 図鑑より先に、楽しく学べる本を探している家庭
  • しかけ絵本が好きで、遊びながら知識を増やしたい子
  • 親子の会話が増える本を探している人

感想

この本は、知識を「覚えるもの」から「見つけるもの」に変えてくれるのが良かったです。からだの話は、どこかで必ず必要になります。だからこそ、最初の入口が楽しいと強い。子どもが自分からページを開きたくなる本は、家庭の学びを自然に増やしてくれます。

しかけが多い本は、雑に扱うと傷みやすいのが難点ですが、その分だけ「大事に読む」体験にもなります。丁寧にめくる。気づいたことを話す。親子の時間としても、良い思い出になりやすい本だと思いました。

読み聞かせのコツは、正解を言い切らないことです。「どうしてだろうね」と投げて、一緒にページを見直す。その時間自体が学びになります。本書はしかけが多いので、同じページでも毎回発見が出やすい。だから繰り返し読んでも飽きにくいと思います。

子どもが体に興味を持つのは自然なことです。だからこそ、怖がらせず、押しつけず、楽しく。そういう入口を探している家庭にとって、本書はちょうどいい1冊でした。

この手の本は、読み終えたあとに「今日の発見」を1つだけ話すと、記憶に残りやすいです。親子で「へえ」を共有するだけで、学びの体験になります。本書はその“へえ”が起きやすい作りなので、家庭の会話が増えると思います。

図鑑ほど硬くなく、絵本より情報が多い。ちょうど真ん中にある本なので、学びの入口に向いています。子どもの好奇心を伸ばしたい家庭にとって、長く使える1冊になるはずです。

しかけ絵本は、読んだ回数が思い出になります。繰り返し開いて、少しずつ分かることが増える。その積み上げが好きな子に、特におすすめです。

知識を押しつけず、興味の芽を育てたい。そんな家庭の「最初の理科」として、使いやすい本だと思いました。

親子で一緒にめくって、「へえ」を増やしたい人におすすめです。

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