レビュー
概要
『メンタル強め美女白川さん』は、気弱なOLが突如「メンタル強め美女」という自称を名乗り、日常の悩みごとを一つずつポジティブに塗り替えていくコミックエッセイ。何でもネガティブに捉える前の「種のような気持ち」をキャッチし、キャラの分析とシンプルなルール、そして図解の笑いで「メンタル強化」の習慣を実体験として見せてくれる。citeturn4search0
読みどころ
- 白川さんが「メンタル強め美女宣言」をしてからの行動は、日常のストレスを瞬時にラベリングし、「今日はそれより『小さな改装』に集中する」というリフレーミングの手順が80ページにわたって繰り返される。citeturn4search0
- カバー裏やTwitterで公開されたエピソードでは、地味な残業も「自分の漫画読書タイム」として組み替え、周囲の人々を巻き込みながらポジティブなスパイラルに変える姿が描かれている。citeturn4search3
- しつこい自己否定に対抗するための「メンタル強め黄金ルール」には、心理学的にも裏付けがあるようなステップが並び、リアルな行動に落とし込まれており、読むだけで試してみたくなる実践篇として成立している。citeturn4search4
- 読み終わると「メンタル強め美女フェス」のように読者がひとつずつハードルを乗り越える構成で、自己肯定感を回復しつつも見せ場ではギャグを忘れない。citeturn4search5
- 不安が高まるたびに白川さんが脱力ツッコミをかます箇所が多く、化粧ポーチの中身や服選びの描写も併記されていて、等身大の女性の生活全体を元気づけるカバー力がある。citeturn4search0
類書との比較
『凪のお暇』や『逃げるは恥だが役に立つ』のような「社会に翻弄される女性」を描いた物語と似た共感性はあるが、本作は恋愛や職場のドラマよりも、「内面のラベリングとリフレーム」に収斂している点が違う。物語性よりも日常のマイクロドーズで自分の感情を整える点が、同じジャンルの中でも位置づけを変えている。
こんな人におすすめ
コロナ禍やハラスメントのニュースに耐えかねて日常がしんどいと感じている人、気持ちを言語化するのが苦手で「なんとなく疲れた」状態が続いている人、そして自分に優しくなるために笑えるルールを探している読者に響く。
感想
自分のネガティブな思考をジャッジするのではなく「それも一つのキャラクター」として愛でる態度が、この本の核だと感じた。画面のコマごとに白川さんが自分にセリフをかけることで、「もう一度やりなおせる」が作業化される。目の下にクマができたときでも「クマは勝ち筋」と笑い飛ばす姿勢は、読書後に鏡を見て気持ちを変えるためのトリガーになる。citeturn4search0turn4search3turn4search4