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レビュー

概要

「300万人のつぶやき練習法」をうたうオフィス向け英語表現集。朝起きてから寝るまでのタイムラインを意識し、内勤・人間関係・営業・出張・企画開発・休憩・会議・人事・転職・ワークライフバランスといった職種漠然とした瞬間をテーマにした会話例を収める。各テーマでは「英単語」「行動表現」「つぶやき表現」の3ステップで学ぶ構成となっており、ネイティブ音声がダウンロードできるコード付きで、耳からの習得も狙う。

読みどころ

まずイラスト付きでスライドする基本語彙を押さえ、その後に日常の行動を表すセンテンスを丁寧に組み上げ、その最後に「これが英語で言いたかった!」という生きたつぶやきまでたどり着くカリキュラムが秀逸。たとえば「前の会議が長引きまして」といった謝意と説明を同時に含む表現を段階的に分解し、実際のオフィスでの雑談や報告で使う瞬間を想像させる。短い「つぶやき」なので相手がいなくても復唱できるため、出張先のホテルでさっと口ずさみ続けていると、自然とリズムが整う感覚が出てくる。巻末にまとめられた「1週間サイクル例」も便利で、レベルチェックと反復をコードとともに組み合わせられる。

類書との比較

一般的なフレーズブックは文脈の薄い穴埋め形式だが、本書は時間帯とシチュエーションの流れを意識する点で『改訂版 ロングマン現代英英辞典』のような辞書派とも異なる。『一億人の英文法』のように文法の仕組みを丁寧に解説するよりは、むしろ『アウトプット大全』に近い“話す習慣の型”を与えてくれる。音声一体型の『スピードラーニング音声』とは異なり、選ぶべきフレーズを自分で組み立てられるようファシリテートされているので、再現性が高い。

こんな人におすすめ

英語が苦手だけど「職場で何を言えばいいか」は肌感覚で持ちたい人。外資系企業の人と急に会話しなければならない場面や、海外出張の準備としてアウトプットの型を揃えておきたい人にも。特に、話す相手がいない朝や夜にスキマ時間で練習するには「つぶやき表現」が収録されているため、気負わず継続できる。ただしゼロから文法を積み上げたい人には逆に物足りないかもしれない。

感想

シリーズの中でもオフィス編は汎用表現が多く、実際に職場で使える「ざっくりスケジュール感教えて」「ストレス管理も重要な仕事」などが旅先のフライト中でそのまま使えた。1フレーズを音声で聞き、語順を目で追い、最後につぶやくという3ステップが自然なスピーキングのリズムを取り戻させてくれる。仕事で何をしゃべるか悩んでいる人ほど、厚みのあるシチュエーションと音声の相乗効果に助けられる一冊。

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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