レビュー
概要
家事や仕事に追われるパパを対象として、「できることは少しずつ、毎日1項目から始める」スタイルで子育てをサポートするガイド。著者は3人の子を育てるサラリーマンであり、自身のタイムマネジメントを緻密に書き出した日記を紹介しながら、「子どもの一歩に付き合う」「パートナーとのすれ違いを手紙で伝える」「習い事の送迎をチームワークにする」などの具体的手順を提示する。citeturn3search0
読みどころ
第2章では「20分のリードタイムを確保」しながら朝の声かけ、宿題、保育園の送りなどをルーチン化した表を掲載。第3章には家族会議で使える「安心言語リスト」があり、夫が子どもの愚痴を聞くときに「その気持ちを覚えておく」ためのフレーズが並ぶ。さらに、週末に「パパゲーム」と称して自宅の廊下で宝探しをした例も出てくるなど、行事型ではなく日常の中で工夫するアイディアに重きが置かれている。citeturn3search1
- ポイント1:残業の多い営業職の典型的スケジュールを使って、保育園のお迎えや寝かしつけの時間を3分割し、どこを譲れないか・どこを代替できるかを整理する。citeturn3search1
- ポイント2:育児と仕事の両立で「妻が感じる負担」を具体的な言葉で伝えるテンプレートを収録し、感謝を伝えながら情報を共有する方法を示す。citeturn3search2
- ポイント3:子どもとの会話をメモ化し、翌週に読み返せる「コミュニケーションログ」を作ることで、感動や困りごとを忘れず記録できる。citeturn3search6
類書との比較
共働き家庭の育児を扱う他のパパ本ではタスクの分担や専業主婦とのすり合わせに集中するものが多いが、本書は“パパ自身の気持ち”を出発点としている。一般的な育児本が日々の工程表やスケジュールだけを示すなか、ここでは「どう感じたか」「どう寄り添ったか」といった内省を先に書き出し、その後で行動に落とす構成で差別化されている。citeturn3search0
こんな人におすすめ
- 平日は夜遅くまで働き、子どもとの時間が断片的になってしまうパパ。
- 育児ノウハウを体系立てるより、自分のやり方を記録して振り返ることを習慣にしたい人。
- 家庭で無理に完璧を目指すより、「今日の1行」を記録して小さな積み重ねをするスタイルが合う人。
感想
最初に示された「育児の3層模型」(仕事・パートナー・子ども)の文章が心に残り、特に「何が自分にとってしんどいか」を言語化したシートをキャビネットに入れておくと、次に同じ迷いが来たときにあらかじめ準備しておける。日常の数行のログを見返すと、子どもが発した一言があらためて大切になり、忙しさの中でも距離を詰める気持ちになれた。citeturn3search0