レビュー
概要
『[音声DL] 改訂新版 はじめてのTOEFL iBTテスト総合対策』は、TOEFL iBTを初めて受ける人が、試験の全体像をつかみながら4技能をバランスよく整えるための入門書です。著者は西部有司さん。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの特徴を一冊で見渡せるので、最初の混乱をかなり減らしてくれます。
この本が助かるのは、TOEFL特有の難しさを「英語力不足」だけの問題にしないところです。出題形式、時間配分、メモの取り方、テンプレートの使い方など、TOEFLならではの癖を先に教えてくれるため、独学の入口としてかなり相性がいいです。
読みどころ
- まず良いのは、4技能をばらばらにせず、1つの試験として整理している点です。各セクションの特徴、狙われる力、対策の順番が見えるので、「何から始めればいいかわからない」状態を抜けやすいです。
- リスニングとスピーキングの扱いが丁寧なのも強みです。TOEFLは読むだけの試験ではなく、聞いてまとめ、短時間で話す力が問われます。本書はそこを音声付きで支え、耳と口の準備まで含めて進められます。
- スピーキングでは、答え方の型を教えてくれるのが助かります。とっさに英語が出ない人でも、理由の出し方、構成の作り方、時間内のまとめ方が見えると、練習の質が一気に上がります。
- ライティングも、単に英作文を増やすより、TOEFLの採点で何が見られるかを意識しやすい作りです。構成と論理の基本を押さえながら進められるので、独学でも方向を外しにくいです。
- さらに、TOEFL初心者がつまずきやすい「試験慣れ」の不足を補ってくれるのも大きいです。問題形式を知っているだけで、本番の消耗はかなり減ります。
- 音声ダウンロードがあることで、リスニングやスピーキングを机上の知識で終わらせないのも良いところです。読んで理解するだけではなく、聞いて真似する段階まで一冊で回せます。
- また、TOEFLで必要になるアカデミックな英語への入り口としても使いやすいです。難しすぎる本へ飛ぶ前に、このレベル感で全体を押さえられるのはかなり助かります。
類書との比較
TOEFL本には、単語帳、セクション特化本、上級者向け演習書などがあります。本書はそれらの前段にある本で、まず試験全体を理解し、自分の弱点がどこにあるかを見つける役割が強いです。
また、演習量だけを積ませる本より、初心者への説明が親切です。いきなり問題を解くより先に、TOEFLの考え方や進め方を入れてくれるので、遠回りのようで結果的に効率がいいと感じました。
高得点を狙う最終仕上げ本ではありませんが、最初の一冊としてはかなり優秀です。土台づくりに向いた総合対策本でした。
TOEFLはセクションごとに別の本を買いそろえると全体像を見失いやすい試験でもあります。その意味で、最初に総合本を一冊通しておく意味は大きいです。
こんな人におすすめ
- TOEFL iBTを初めて受ける大学生や社会人
- 4技能の全体像から入りたい人
- リスニングやスピーキングに苦手意識がある人
- 留学準備でまず60点前後を目指したい人
感想
この本を読んでよかったのは、TOEFL対策が「英語を頑張る」だけでは足りないとよくわかったことでした。試験形式を知り、答え方の型を持ち、時間配分に慣れる。この基本が入るだけで、勉強の迷いがかなり減ります。
とくに独学だと、どの参考書から始めるかで遠回りしやすいです。その意味で、本書は入口の地図として優秀でした。まず全体像をつかみ、その後に弱点別対策へ進みたい人に向いています。
TOEFL対策の最初の一冊として、かなり勧めやすい本でした。
留学準備を始めたばかりで、TOEFLの難しさに圧倒されている人ほど安心して使えると思います。全部を一気に完璧にしなくていいとわかるだけでも、勉強はかなり進めやすくなります。
試験の地図を先に持つことの大切さを実感させてくれる本でした。TOEFL学習を闇雲に始めたくない人には、かなり堅実なスタート地点になるはずです。
まず全体像を把握し、その後に単語帳や分野別対策へ進む流れを作りたい人には特に向いています。独学の迷いを減らす意味で価値の高い一冊でした。
入口として信頼できます。