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レビュー

概要

英語の聞き取りを阻む典型的な音声変化を5種類に整理し、それぞれに対応するワークを設けた学習書。リエゾン、弱形、フラップ、同化、脱落の各項目について、日本語話者が持ちやすい誤解を解き、ネイティブのリズムを「フィジカルに」体験するためのステップを示す。

読みどころ

  • 第1章ではリエゾン(音のつながり)の感覚を掴ませるため、短い文をうまく繋げて再生するリスニングを用意。自分の口も動かしながら「どうして聞こえないのか」を音で確かめる構造になっている。
  • 中盤では弱形とフラップを取り上げ、文のキーとなる単語を明確にするためのシャドーイングを推奨。柔らかな声のかすれかたや舌の位置を図解し、何が聞き返しの理由になっているかを可視化する。
  • 最後の章では、音声変化が連続した実例を聴いたあと「聞き取れていないところ」だけを抜き出す作業を繰り返し、聞き逃すパターンを意識的に減らす実践トレーニングがある。

類書との比較

『聞き取る力を鍛える英語リスニングドリル』(NHK出版)は多様な話者の音声を並べるが、音声変化ごとの分類とその身体化には踏み込んでいない。こちらは「5つの変化」に心をつくり、具体的な口の形や舌の動きに着目しながら、段階的にリズムをつかむためのワークが用意されている点で差別化される。

こんな人におすすめ

  • まったく英語の音声がつながって聞こえない初心者。音のつながりを1つずつ分析することで、「何を聞き逃しているのか」が見える。
  • ネイティブスピードが速すぎて聞き返す癖のある中級者。弱形にフォーカスすることで「頭の中の母音」を処理するスピードが上がる。
  • オンライン英会話で伝わらない経験をしている人。聞き返すときの口の形を鏡で見ながら、正しい音の連なりを再現するトレーニングに使える。

感想

説明より実践を前面に押し出す構成が効いている。音声変化は理論として語ると頭だけで終わりがちだが、本書では声を出しながら観察するので身体に残る。特にリエゾンと弱形の章では自分の口の動きとリズムが一致する瞬間があって、聞き取りのリズム感が一歩進んだ。

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    佐々木 健太

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