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レビュー

概要

『確かな力が身につくJavaScript「超」入門 第2版』は、JavaScriptを「読める」ではなく「使える」側に持っていくための入門書です。 入門書の中でも、アウトプットから入る構成が特徴です。 まず画面に出す。 動いた実感を作る。 そこから文法と機能へ進む。 この順番が、初学者にやさしいです。

本書は章立てが明確です。 イントロダクションです。 アウトプットの基本です。 文法と基本機能です。 インプットとデータ加工です。 一歩進んだテクニックです。 jQuery入門です。 最後に、外部データを活用したアプリケーションへ挑戦します。 何をどこまでやればよいかが分かります。

読みどころ

1) まず「アウトプットの基本」で手を動かせる

最初につまずくのは、環境よりも気持ちです。 何をすればいいか分からないと、手が止まります。

本書はアウトプットを早めに扱います。 画面に文字を出す。 クリックで反応させる。 これができると、学びの速度が上がります。 自分で動かせる感覚が、次の章の理解を支えます。

2) 文法を「目的のための道具」として扱える

文法は、暗記しようとすると苦しいです。 でも、目的があると覚えやすいです。

本書の第3章は文法と基本機能です。 ここを「何のために必要か」とセットで読むと残ります。 たとえば、条件分岐です。 繰り返しです。 関数です。 これらは、画面の動きを作るための道具です。 道具として見えると、怖さが減ります。

3) 「インプットとデータの加工」が実務に近い

第4章で扱うインプットとデータ加工は、現場に近い領域です。 フォーム入力です。 ユーザー操作です。 データの整形です。

ここができると、ただのサンプルから一歩進みます。 「自分のための小さなツール」を作れます。 簡単な計算です。 入力のチェックです。 表示の切り替えです。 こうした小さな実装が、確かな力になります。

4) 一歩進んだテクニックとjQueryで、世界が広がる

第5章は一歩進んだテクニックです。 ここで、書き方の工夫や考え方が増えます。

さらに第6章はjQuery入門です。 最近はフレームワークの話が目立ちます。 ただ、jQueryを知っていると、既存のサイトのコードが読みやすいです。 現場では、古い資産と出会うこともあります。 そこに耐性がつくのは強いです。

5) 外部データ活用の章で「作れる」実感が残る

最後の第7章は、外部データを活用したアプリケーションに挑戦する章です。 ここがゴールとして良いです。

外部データを扱うと、アプリっぽさが出ます。 データを取ってくる。 加工する。 表示する。 この流れができると、学びが実感になります。 入門書を読み終えたときの「で、次は?」が減ります。

初学者がつまずきやすいポイントを先に潰せる

JavaScriptの学習で止まりがちなのは、次のような部分です。

  • 書いたのに動かない
  • エラーの読み方が分からない
  • どこを直せばいいか見当がつかない
  • 何が分かったのかが自分でも曖昧になる

本書はアウトプットから入るので、原因の切り分けがしやすいです。 まず画面に出す。 次は条件分岐を足す。 その後、入力を受け取る。 段階がはっきりすると、どこで壊れたかも分かりやすいです。

「jQuery入門」を軽視しないほうがいい理由

いまはjQueryを新規で採用しない現場も増えています。 それでも入門として価値があります。

理由は、既存のWebページでjQueryが使われている場面がまだ多いからです。 小さな修正を頼まれたときに、読めるだけで助かります。 読めると直せます。 直せると信用が増えます。 この積み上げは、初学者にとって大きいです。

読み方のコツ

この本は、通読より反復が向いています。 まず第2章でアウトプットを作ります。 次に第3章へ進みます。 分からない文法が出たら戻ります。 この往復で伸びます。

おすすめは、各章で小さな改造を1つだけ入れることです。 表示する文を変える。 条件を1つ増やす。 入力項目を足す。 改造があると、理解が自分のものになります。

読後に作れると強いミニ課題

最後の章が外部データ活用なので、ゴールが見えやすいです。 読後は、次のようなミニ課題を1つ作ると伸びます。

  • フォームで受け取った値を整形して表示する
  • 入力チェックを入れて、エラーメッセージを出す
  • 外部データを読み込み、一覧表示して並べ替える

本書の章立てに沿うと、この3つは自然に到達できます。 到達できると「自分は作れる」という自信が残ります。

類書との比較

  • 分厚いJavaScript本は網羅的ですが、初学者は手が止まりやすいです。本書は章立てが短い階段になっていて、上りやすいです。
  • フレームワーク入門だと見栄えを作れます。基礎が抜けることもあります。本書はアウトプットから入りつつ、文法とデータ加工へ戻ります。
  • サンプル集は写経で終わりがちです。本書は外部データ活用まで進み、仕組みとして理解を残しやすいです。

こんな人におすすめ

  • JavaScriptを初めて学ぶ人
  • 写経で止まらず、手を動かして理解したい人
  • 外部データを扱う小さなアプリまで到達したい人

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    高橋 啓介

    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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