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レビュー

概要

おこづかいの意味・使い方・貯め方・価値観をわかりやすいマンガと図解で解説する児童向けガイド。おこづかいをもらったらどんなふうに考えるべきかを「目的」「優先順位」「長期・短期の使い分け」という3軸に分けて紹介し、主人公が悩みながらも自分の優先順位を整理していく工夫をコミカルに描く。各シーンに対応した「ワークシート」や家族で話し合う「ルール作りカード」もついており、子どもだけでなく保護者も一緒に読める構成。

読みどころ

・第一章はおこづかいの「仕組み」説明。給料・お小遣い袋・計画表を描いた図とともに、数字で残す「お財布ノート」を紹介。主人公が1500円をもらって、漫画の中で必要なものと欲しいものに仕分けし、家族と話しながらごほうびを決めるエピソードは、読者も自分の状態に置き換えやすい。 ・第2章では「貯める・使う・寄付する」の3つの行動をゲーム化し、QRコードでダウンロードできるポイントカードを使って達成度をシールで記録。ポイントが貯まるたびに「ごほうびリスト」へ項目を移すという仕組みを通じて、お金の循環を楽しむ感覚を鍛える。 ・第三章は保護者や祖父母との話し合いを促す。「このお金を何のために使う?」というワークを大きなマスに書き込みながら、困ったことをいったん書き出して客観化するアプローチを採用。漫画の中で親子の言葉が交差し、コミュニケーションを促す。

類書との比較

『おこづかい帳の教科書』(学研)や『ぜったいにまねしたい お金の教室』(日本能率協会)も図解を使うが、漫画と図解を融合させることで、感情と数字を同時に理解する仕組みに落とし込まれている。『マンガで身につくお金の基礎』(朝日新聞出版)よりもワーク部分が現場寄りで、親子で記録を残せるようにデザインされている。

こんな人におすすめ

小学中高学年の子どもの保護者、小学校で家庭科や金融教育を担当する教員、子どものお金観をやさしく育てたい地域ボランティア。逆に、すでに中高生で投資や口座管理に慣れている子には少し物足りないだろうが、おこづかいの土台を見直したい人には良質な一本。

感想

読み終わったらすぐに自分のお財布に「必要・欲しい・寄付」マトリクスを書いてみたくなった。親子で話し合うページはそのまま我が家のルールに使え、子どもも自分の優先を説明できるように変化した。漫画の中の主人公が途中で失敗しても立ち直る姿に親の視点からも励まされ、感情を含めてお金の扱いを考えるきっかけになった。

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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