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レビュー

概要

『動かないゼロトレ』は、前作『ゼロトレ』のメソッドを、より健康へ寄せた本として紹介されています。 紹介文では、たった30秒でコリや痛みがほどけだすと掲げられています。 また、動けない人でもできる方法を探した末に生まれた、と説明されます。

ジョギングや筋トレ、ヨガは良いものです。 ただ、間違った動きや無理があると、体を痛めることがあります。 疲れ切って動けない日もあります。 膝や腰が痛くて階段がつらい日もあります。 本書は、その現実を前提に「動かない」メンテナンスとして設計されている点が特徴です。

紹介文では、体に良いとされる運動でも、間違った動きや無理があると体を痛めることがあると述べられます。 運動は万能ではありません。 動けない日がある人にとっては、続けられない前提もあります。 本書は、その前提を否定せず、30秒のメンテナンスに落とします。

読みどころ

1) ダイエットより、痛みとコリへ焦点を移す

紹介文では、前作の主たるテーマがダイエットだったのに対し、本作は健康がテーマだと述べられています。 見た目だけでなく、生活の動きを取り戻す方向です。 痛みとコリがほどける。 ここが日常の困りごとに直結します。

2) 8つの問題に分けて、入口を作る

紹介文では、全部で8種類あると説明されています。 前傾首。 巻き肩。 短い脇。 猫の背。 丸い腰。 閉じた股関節。 曲がりひざ。 山型の足。 分類があると、自分の課題を選びやすいです。

3) 動かないから、続けやすい

運動の継続は、意志だけでは難しいです。 本書は動かない前提です。 短時間でできる。 この条件が、習慣の障壁を下げます。

本の具体的な内容

本書は、動かずに体のメンテナンスができる方法を探した結果として紹介されます。 動かないのに変わるのか。 そこに懐疑が出ます。 紹介文は、その疑問を先回りし、動けない状況の例を挙げます。 疲れて外へ出たくない日。 階段が億劫な日。 病気で自由に動けない場合。 こうした状況でもできる方法が必要だという問題意識が示されます。

実践は8つのゼロトレとして整理されると説明されています。 首や肩の問題から始まり、腰。 股関節。 膝。 足。 と下へつながります。 体はつながっている。 その前提が分類として見えるところが良いです。 姿勢の崩れを、部位の連鎖として扱うためです。

紹介文では「じっとしているだけでほどける方法」を探したと説明されています。 この言い方は、体の使い方を変えるという意味です。 筋肉を鍛えるのではなく、力みを抜く。 そのための入口が、動かないトレーニングです。 短い時間で体感を作る発想が前面に出ます。

類書との比較

ストレッチ本は、動きながら伸ばす形式が多いです。 効果は感じやすいです。 ただ、痛みが強い人にはハードルになります。

筋トレや運動療法の本は、正しくやれば強いです。 一方で、動作のミスが痛みを増やす場合もあります。 初心者ほど怖い領域です。

本書は、動かないことを前提にします。 そして、8つの分類で入口を作ります。 誰でも同じメニューではなく、困りごとから入れる点が類書との違いです。

実践的な読み方

最初に、8つの問題の中から1つ選びます。 首なのか。 肩なのか。 腰なのか。 焦点が定まると変化が見えやすいです。

次に、30秒の実践を一日のどこかに固定します。 朝でも構いません。 夜でも構いません。 忘れにくい場所へ置く方が続きます。

最後に、痛みの強さだけでなく、動きやすさも観察します。 振り向き。 腕の上がりやすさ。 立ち上がり。 こうした変化が継続の動機になります。

また、8つの分類はチェックリストとしても使えます。 前傾首や巻き肩は、デスクワークで出やすいです。 丸い腰や閉じた股関節は、座り続ける生活で固まりやすいです。 分類を眺めるだけでも、自分の生活の癖が見えてきます。 読むだけで終わらせず、観察に使えます。

こんな人におすすめ

体を動かすほど痛みが増えると感じて、運動が怖い人に向きます。 忙しさや疲労で、運動を続けられない人にも合います。 短時間でできるメンテナンスの型が欲しい人におすすめです。

寝る前に体を整えたい人にも向きます。 30秒なら、生活に差し込みやすいです。

運動を増やすより、まず力みを減らしたい人に合います。 体のメンテナンスを、続けられる形にしたい人へおすすめです。

不調の入口を、短時間でケアしたい人にも向きます。

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    佐々木 健太

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