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レビュー

概要

身内が亡くなった直後から、葬儀・納骨・法的整理・相続までに必要な手続きを時系列で図解した2025年版。線でつながれた「タイムライン」ページが特徴で、死亡届の提出期限、保険金請求の期限、財産分与の相談タイミングが1冊の見開きで確認できる。巻末には「提出先リスト」「書類のサンプル」「相談窓口一覧」も付録としてついていて、実務的な記録と同時に心の整理を促す構成になっている。

読みどころ

・最初の5章で「誰が何をするか」を明確にする「役割分担チャート」を提示。遺族それぞれの傾向(親族、配偶者、兄弟姉妹)に応じて、葬儀社との連絡、役所手続き、銀行の凍結解除・遺産整理などを分配することで、後回しにしやすい項目を視覚的に見落とさない工夫が施されている。 ・「電子化の2025年版」として、マイナンバーカードを使ったコンビニ交付、オンライン相続登記、SNSアカウントの凍結まで、画面キャプチャ付きで手順を追従。たとえば「死亡届+世帯主変更届」のセット書類をマイナンバーで取得する方法を図示し、どこでマイナポイントを活用できるかも補足されている。 ・「手続きノート」では、各項目の必要書類、提出先、参考となる法令の番号(民法933条など)を付記。実務経験のある行政書士や税理士へのインタビューに基づき、「金融機関からの残高証明」「年金停止のタイミング」などの落とし穴が明示されている。チェック欄には完了印欄もあり、ペンで記録しながら進めやすい。

類書との比較

『もしものときの手続き完全ガイド』(PHP研究所)や『相続・遺言の手引き』(中央経済社)も手続きを整理するが、これらが法律用語と章立てに重きを置いているのに対し、本書は遺族の気持ちとタイムラインを同時に扱っている点が異なる。特に「その日の気持ちに寄り添う図解」が効果的で、どの日に何をすればいいかを視覚的に把握できる。『子どものための仏事入門』(講談社)では仏事の精神論が中心で細部の手続きに踏み込まないが、本書には遺言書の補正箇所や税務署との事前相談でチェックされる点が具体的に載っていて、実務に直結する情報量が勝っている。

こんな人におすすめ

初めて近親者の死を経験する人、遺族会として役割分担を設定したい家族、実家の整理を代行したい成年後見人。行政書士に依頼せず自力で進めたい人には「どこまで自分でできるか」を示した気軽なガイドとして使える。逆に、すでに相続登記や税申告のプロセスを踏んだ人には部分的に冗長に感じるかもしれない。

感想

実際に筆者の祖母が亡くなった直後にこの本を読み直したが、「葬儀社へ伝える相続人の一覧」「暗証番号の変更」「SNSロック」など項目ごとにページが分かれていたので、手が回らない時でも安心して次の行動を選べた。特にコロナ後に整備されたオンライン申請の具体的なURLが載っている点は、普段デジタル機器に慣れない世代でも試す勇気をくれた。手続きの遅延による追徴金も図表で示されており、心の余裕がないときこそこの1冊を開いてスケジュールを見直すことが重要だと実感した。

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    佐々木 健太

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