『ロジカル シンキング (Best solution)』レビュー
出版社: 東洋経済新報社
¥968 ¥2,420(60%OFF)
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『ロジカル・シンキング』は、考えを整理し、相手に伝わる形へ整えるための思考と構成の本です。 論理は、頭の良さの話ではありません。 順番の話です。 同じ内容でも、順番が悪いと伝わりません。
この本が助かるのは、思考の道具を「仕事で使う前提」で並べてくれる点です。 企画書、提案、報告。 どれも、結局は筋道です。 筋道を作るための型を覚えると、迷いが減ります。
仕事の文章が読みにくい原因は、情報が多いことより、順番が崩れていることです。 本書は、結論を先に置く大切さを強く意識させます。
まず結論です。 次に理由です。 最後に具体です。 この順番があると、読み手の頭の中に道ができます。
議論が長引くときは、論点が散らかっています。 本書が扱うMECEの考え方は、散らかりを片づけるのに効きます。
漏れがあると、後で問題が出ます。 ダブりがあると、話が回ります。 論点を切り分ける。 切り分けた上で、箱に入れる。 この作業を丁寧にやると、会議が短くなります。
ロジカルに話しているつもりでも、飛躍は起きます。 本書が役に立つのは、飛躍を見つける問いがシンプルだからです。
結論に対して「So what?」をぶつけます。 つまり「それで何ですか」です。 理由に対して「Why so?」をぶつけます。 言い換えると「なぜそう言えるのですか」です。
この2つの問いを繰り返すと、弱い部分が見えます。 見えたら、理由を足します。 順番を変えます。 あるいは結論を修正します。 文章でも効きます。会話でも効きます。整い方が変わります。
調べれば分かることを、悩み続けると時間が溶けます。 本書は「まず何を決めるべきか」を問います。
重要なのは、イシューの設定です。 答える価値がある問いに絞ります。 そのうえで仮説を置きます。 仮説があると、必要な情報だけ集められます。 仮説がないと、情報の海で溺れます。
複雑な話ほど、骨格が必要です。 本書は、ツリーで分解する発想を手渡します。
目的を置く。 要素へ分解する。 分解した要素を検証する。 この流れが作れると、説明が筋道になります。
考えが整理できても、伝え方が崩れると意味が薄れます。 本書は、伝える順番も型として扱います。
上に結論を置きます。 下に根拠を置きます。 根拠は複数に分かれます。 その下に具体が並びます。
この構造があると、読み手は迷子になりにくいです。 自分も書き直しがしやすいです。 順番の設計が、そのまま説得力になります。
論理は、正しさのためだけに使うものではありません。 相手に動いてもらうためにも必要です。
本書は、相手の前提をそろえる意識を育てます。 前提がズレると、正しい話でも伝わりません。 前提をそろえた上で、結論へ連れていく。 これができると、説得が楽になります。
この本は、読むだけで終わらせないほうが身につきます。 おすすめは、仕事の資料を1つ選び、骨格から作り直すことです。
この練習を数回やるだけで、会話も文章も整います。 「考えるスピード」が上がる感覚を得られます。
本書は、次の場面で特に効きます。
ロジカルは、相手を言い負かす武器ではありません。 迷いを減らすための道具です。 この位置づけで読むと、心が折れにくいです。
ロジカルを学ぶと、最初は型に縛られて苦しくなることがあります。 そのときは、次の順番に戻ると良いです。
この3点だけでも、文章は整います。 フレームワークを全部使おうとしなくて大丈夫です。 必要な道具から使うほうが続きます。
ロジカル系の本は、フレームワーク集で終わることがあります。 本書は、思考と構成をセットで扱います。