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レビュー

概要

『フランス人は10着しか服を持たない』は、服の数を減らす話でありながら、結局は「暮らしの質」を上げる本です。私はこの本を読んで、クローゼットの問題って、服そのものより“迷い”の問題なんだと思いました。朝の「何を着よう」を減らすと、生活がすごく軽くなります。

ただし、これは「フランス人は本当に10着なの?」という事実の話ではないと思います。タイトルは象徴で、要は“少ない数を大事にする”暮らし方の提案です。だから、真面目に数字だけ真似しなくて大丈夫です。

読みどころ

1) 服を減らすことで、時間と自信が戻る

服が多いほど幸せ、とは限りません。多いと迷いが増えます。迷いが増えると疲れます。本作は、その疲れを減らす方向に話が進みます。私は、衣類の整理は自己啓発より即効性があると思っているので、ここが刺さりました。

2) 「買い方」が変わると、暮らしが安定する

数を減らすと、買うときは選ぶ目が厳しくなります。選ぶ目が厳しくなると、無駄買いが減ります。無駄買いが減ると、クローゼットも家計も落ち着きます。本作は、その連鎖を分かりやすく描きます。ファッションの本というより、生活の設計の本です。

3) ミニマリズムの押しつけじゃない

この手の本は、少ないことが正しい、みたいな圧を感じることもあります。でも本作は、少なくすること自体が目的ではなく、心地よく暮らすことが目的です。私はこの距離感が好きでした。

本の具体的な内容(実践イメージ)

読んでいると、クローゼットの整理をしたくなります。私はまず、「今の自分が好きな服だけ残す」ほうがいいと思いました。似合うかどうかより、着ていて落ち着くかどうか。そこを基準にすると、残す服が決まりやすいです。

それから、この本は「少ない服でも十分回せる」工夫が出てきます。組み合わせを固定する、定番を決める、手入れをする。どれも特別なセンスより、仕組みの話です。だから、ファッションが得意じゃない人でも取り入れやすいと思います。

合う人・合わない人

服は好きだけど、朝の支度に疲れている人に合います。買っているのに満足できない人にも合います。私は、クローゼットがパンパンなのに「着たい服がない」と感じる人に特にすすめたいです。

逆に、ファッションを趣味として色々試したい人には、窮屈に感じるかもしれません。本作の良さは、選択肢を減らすことで自由になるタイプなので、増やしたい時期とは相性が悪いです。

読み方のコツ

私は、読み終えてから一気に捨てるより、まずは「1週間だけ着る服を固定する」実験がおすすめです。足りないもの、余っているものが見えてきます。その後に整理すると、捨てる作業が“判断の連続”になりにくいです。

まずやること(クローゼットの棚卸し)

私は、この本を読んだ直後にクローゼットをひっくり返すより、次の順番が続きやすいと思いました。

  1. いま着ている服だけを、1か所に集める
  2. 「好き」「着ていて落ち着く」「手入れできる」で残す
  3. 迷う服は“保留ボックス”へ入れて、2週間だけ様子を見る

保留を作ると、捨てるストレスが減ります。ストレスが減ると、整理が習慣になりやすいです。

注意(買い直しで解決しない)

服を減らす話を読むと、「じゃあ良い服を買おう」となりがちです。もちろん、長く着られるものを選ぶのは大事です。でも、買い直しを急ぐと、結局また迷いが増えます。

私はまず、今ある服の中で“回る形”を作ってから、足りないものを1つずつ補うほうが現実的だと思いました。整理は、買い物の前にやるほうが効きます。

合う季節・合わない季節

私は、忙しさがピークの時期ほどこの本が合うと思いました。服の迷いって、心の余裕がないときほど増えるからです。逆に、買い物が楽しい時期や、新しい服を試したい季節には、少し窮屈に感じるかもしれません。そういうときは、読んで全部守ろうとせず、考え方だけ拾うのが良いと思います。

「10着」を自分仕様に翻訳する

私はこの本の面白さって、「数を減らせ」より「基準を持て」にあると思いました。10着という数字はきっかけで、実際はライフスタイルで必要枚数が変わります。週5でオフィスに行く人と、在宅中心の人では、同じ10着でも回り方が違いますよね。

だから私は、“10着を守る”より“迷わない枠を作る”ほうを意識しました。たとえば、平日の制服みたいなセットを2〜3パターン作って、休日は好きな服で遊ぶ。あるいは、色味を3色くらいに絞る。数字のミニマリズムではなく、判断のミニマリズム。ここに落とし込めると、この本はすごく現実的になります。

私がやってよかった、小さなルール

読み終えた直後、私は次の3つだけ試しました。どれも「買わない」「捨てる」より先にできるので、ハードルが低いです。

  1. 服を買う前に、手持ちの“似た服”を写真で見返す
  2. 迷う服は「着る日」を決めて、1回だけ着て判断する
  3. 洗濯後に手が伸びない服は、いったん別の場所へ移動する

私の場合、3が特に効きました。置き場所は、目に入る場所です。ここにあると、なんとなく残してしまうからです。まず距離を置くと、「なくても困らない」が分かりやすくなります。

感想

私はこの本を読んで、服の数を減らすことは、自分の生活の優先順位を決めることだと思いました。何を大事にしたいのか。どんな自分でいたいのか。クローゼットって、意外とそこが出ます。

生活を整えたいけど、気合いは出ない。そういうときに、この本はすごく相性がいいです。大きな決意より、小さな仕組み。暮らしの質を上げる入口として、ちょうどいい1冊でした。

私は、服を減らすことが目的というより、「迷いを減らす」ことが目的だと腹落ちしました。少ない服でも、気に入ったものが揃っていれば、毎日はかなり快適になります。気分が上がる服を探す前に、気分が落ちない仕組みを作る。その順番が現実的でした。

本の虫達

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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