レビュー
概要
組織行動の基本理論から現場の実践方法までを体系立てた新版教科書。著者は研究者でありながら複数企業のC-level経験を持ち、知識と実務架橋が得意なので、理論の背後にある意思決定のパターンが明瞭になる。
読みどころ
- 第1部で「個人と集団のずれ」を認識させ、態度・社会的影響・モチベーションを図解。現場のケースいくつかをもとに、なぜメンバーの行動が一貫しないかが明らかになる。
- 第2部は「リーダーシップと構造」で、組織文化を変えるときにどの理論が有効か(変化のジレンマ、ピアボーナス、ダブルループ学習)。
- 第3部では組織の設計図(ワークショップやストーリーボード)のテンプレートを展開し、マネージャーが自らの行動を記録できるシートを提供。
類書との比較
『組織行動』が理論紹介に重きを置く一方、本書は演習とワークショップを織り交ぜ、実践に即した構成。理論を知って終わるのではなく、そのまま部門会議に使える点で差別化される。
こんな人におすすめ
・組織を動かす立場の人。変化や文化を具体的に扱う章が使える。
・組織づくりを学び直したい人。ワークが帖になっている。
・企業内教育担当。研修に転用しやすい。
感想
ワークシートを実際に使うと、理論の抽象を具体に落とせる。組織のリズムを捉え直すのに役立った。