レビュー
概要
動機を引き出す100年以上前の広告手法と現代の購買心理学をクロスさせたコピーライティング教本。著者は米国広告界の重鎮で、感情の階段を下りていきながら「行動を起こさせる言葉」を再定義。
読みどころ
- 第1部が「ストーリーテリングの回路」。顧客の心に響く言葉を使うには自身の物語が重要で、コピーは物語の要点であると。著者の実案件の成功例を記述。
- 第2部では5つの“感情の扉”を紹介。怒り・安心・欲望・好奇心・共感を順番に扱い、言葉やトーンの選び方を具体的なフレーズで示す。
- 第3部は構造化されたセールスレターのテンプレート。ヘッドコピー、ボディコピー、クロージングを分解し、それぞれを1つのプロセスとして扱う。
類書との比較
『嫌われる勇気』のように哲学で始めるコピー本と異なり、本書は直接的な言葉の設計に注力。心理的階段のモデルが具体的なので、「何をどう言えばいいか」がすぐに模写できる。
こんな人におすすめ
・ECやSaaSのランディングページを改善したい人。セールスレターの構造がしっかりしていて、シンプルに勝てる。
・商品紹介や説明を書く機会が多いライター。言葉のパターンがマトリクスで掲載されており、すばやく組み替えられる。
・言語への感度を上げたい人。言葉のトーンを変える巡回ルートが丁寧に解説されている。
感想
読み返すたびに新しいフレーズが見つかる。ジョセフが述べる“言葉の分解”を自分のプロダクトに当てはめるだけで、熱量を込めたコピーが書けるようになった。