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レビュー

「父親向けの育児本」は、意外と少ないです。母親向けの情報は多いのに、父親は何から始めればよいか分からない。そんな空白を埋めるのが本書でした。妊娠から3歳までを、パパ目線のハンドブックとしてまとめています。

紹介文では、妻の妊娠が分かってからの流れが具体的に並びます。産院選び、妻のケア、お金のこと、出産準備です。さらに、子どものほめ方と叱り方、遊び方、病気やけがの対処まで含みます。妊娠と出産だけでは終わりません。育児の「続き」まで視野に入れている点が良いです。

目次も分かりやすいです。第1章は妊娠10カ月間です。妊娠中の生活や産み方、出産準備までを扱います。第2章は出産から退院までです。お産の始まりから分娩、出産後の手続き、退院までが続きます。第3章は誕生から1歳までです。お風呂、授乳、おむつ交換、スキンシップ術が並びます。第4章は1歳から3歳までです。ほめ方と叱り方、遊び方、病気とけがの知識までを扱います。

この並びの良さは、「いま何が起きるか」に合わせて読める点です。妊娠中に読む章と、1歳で読む章は違います。全部を一気に覚える必要はありません。必要なときに該当章へ戻ればよい。ハンドブックとしての使い方が想定されています。

紹介文には、夫婦で読みたいQ&Aも満載とあります。育児は正解が1つではありません。けれど、すれ違いが増える場面はあります。Q&Aの形で論点が整理されていると、話し合いの材料になります。父親向けの本で、ここを外さないのはありがたいです。

イラスト面も特徴です。SNSで娘さん2人の日常漫画を発信している「ゆーぱぱ」さんのイラストが多数とされています。さらに、描きおろしの子育てコミックエッセイも巻末に収録されるとのことです。文字だけだと重くなるテーマでも、イラストがあると読み進めやすいです。

また、本書は2008年刊行の既刊を一部改稿し、イラストを刷新して再刊行したものだと明記されています。情報を更新しつつ、定番の手順を残した形です。初めての育児は、知識よりも段取りで救われる場面があります。本書は、その段取りを父親の視点で持ち帰れる1冊でした。

章ごとの使い分けがしやすい

第1章が妊娠10カ月間なので、妊娠が分かった直後から読めます。ここで産院選びや、妻のケア、お金、出産準備が扱われるとされています。父親は「そのうちでいい」と先送りしがちです。けれど、準備は早いほど楽になります。章の見出しがそのままチェックリストになります。

第2章は出産から退院までです。分娩そのものだけではなく、出産後の手続きまで含みます。ここが助かります。出産はイベントです。退院後の手続きは生活です。生活のほうが漏れやすいからです。どの段階で何をやるかがまとまっていると、家族の不安が減ります。

第3章は誕生から1歳までです。お風呂、授乳、おむつ交換、スキンシップ術が並びます。父親が最初に関わりやすいのは、手を動かす領域です。おむつ交換や入浴は、慣れると確実に戦力になります。書き方が具体的だと、やることが見えます。

第4章は1歳から3歳までです。ほめ方と叱り方、遊び方、病気とけがの知識が扱われます。ここは「育児の正解探し」で迷う時期です。だからこそ、父親向けに整理されている意味があります。知識だけでなく、行動の選択肢が増えます。

夫婦で読む価値

紹介文で「夫婦で読みたいQ&Aが満載」とされているのは大きいです。育児の衝突は、方針の違いより疲労から起きます。疲労が強いと、言い方が荒くなります。Q&Aがあると、話し合いが感情ではなく論点から始められます。結果として、協力の形が作りやすくなります。

イラストがある意味

ゆーぱぱさんのイラストが満載とされています。育児は初めての連続です。文章だけだと想像しにくい場面があります。イラストがあると、やる前にイメージが作れます。さらに巻末のコミックエッセイは、気持ちの面の支えになります。段取りだけでは救われない日もあるからです。

「まず何をすればよいか」を知りたい新米パパにとって、本書は迷子になりにくいガイドです。妊娠中から読み始めて、必要な章へ戻りながら使う。そういう読み方ができる育児手帖でした。

父親の「担当」を作りやすい

父親が育児へ入りづらい理由の1つは、役割が曖昧なことです。本書は、妊娠中の準備から、退院後の段取り、日々のケアまでが並びます。つまり「父親が引き受けられるタスク」が見えます。産院選びや手続きは、調べる力が効きます。おむつ交換やお風呂は、手を動かす力が効きます。ほめ方や叱り方は、家族の方針が効きます。こうして担当が見えると、協力が現実になります。

さらに、病気やけがの対処まで扱うと紹介されています。ここは怖さが出やすい領域です。基本の知識があると、慌てにくくなります。慌てにくいと、家族の安心につながります。

父親として最初の3年間をどう支えるかを、具体で確認できる本でした。

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    佐々木 健太

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