レビュー
概要
幼児期の愛着体験の欠如が生涯にわたる対人関係に与える影響を、臨床データと事例から検証した新書。愛着障害の診断・治療・支援のフローを丁寧に説明し、治療者・教育者・家族が共通の言語を持てるように構成。
読みどころ
- 自閉傾向・逃避傾向・不安定型愛着などを図で分類し、それぞれ対処法・訓練メニューを 3 つのステップで示す。
- 幼児期の愛着形成と神経生理の関係を解説し、コルチゾールレベル・心拍変動の変化と応答パターンを示す。
- 支援現場のエピソードでは、プレイセラピー・感情認知トレーニング・ソーシャルスキルトレーニングを連動させた再現性のある介入を描く。
類書との比較
『愛着障害の理解』が学術論文寄りなのに対し、本書は現場の改善サイクルに沿って再現性の高い手順を提示している。『アタッチメント理論の実践』よりも現場の多様な子供を扱い、臨床と教育の橋渡しを試みる点で新しい。
こんな人におすすめ
児童心理・家族支援に携わる人、教育現場で感情教育をする人。
感想
理論と事例が呼応し、観察と介入を同じ目線で整理できた。