Kindleセール開催中

297冊 がお得に購入可能 最大 99%OFF

レビュー

概要

『月曜断食』は、週に1日(月曜日)だけ食べない日を作り、〈良食→美食→断食〉というサイクルを回すことで、食べ過ぎで疲れた体を立て直す、という発想のダイエット/体質改善本です。特徴は、とにかく仕組みがシンプルなこと。難しい栄養計算より、「休ませる日」と「整える日」と「楽しむ日」を固定して、食欲の波を扱いやすくします。

本書は章立ても実践寄りで、第1章で月曜断食の考え方を示し、第2章で具体的な実践手順へ入ります。第3章は断食を楽にする工夫、第4章はQ&A、第5章はリバウンドしにくい食べ方の講座、最後に体験談が続きます。方法の説明と、つまずきやすいポイントのフォローがセットになっています。

具体的な内容

中核は「月曜日は断食」というルールです。本書では、断食を“我慢大会”としてではなく、胃腸を休める日として位置づけます。そのうえで、断食の前後に「良食」「美食」を置き、現実的に続く運用へ落とします。週単位でリズムを作るので、日々の判断コストが下がりやすい。

また本書は、ただ食事量を減らす話に閉じません。睡眠の質や日中のだるさなど、体調全体がどう変わるかについて、著者の説明や体験談が多く入ります。さらに、お酒を完全禁止にせず、現実の生活に組み込む前提で語られる点も、支持を集めた理由だと感じました(もちろん、飲酒を勧める本ではなく、どう折り合いをつけるかの話として出てきます)。

著者は、これまでいろいろ試しては挫折しリバウンドする人に向けて、本手法を「最終回答」として位置づけます。月曜断食の効用としては、コストがかからないこと、過食や間食が自然に減りやすいこと、休ませた胃腸が本来の機能を取り戻すことで代謝や睡眠の質が上がるといった説明が出てきます。加えて、体験談の章では、体重の変化だけでなく、むくみや肌の状態などの“体感の変化”が語られます。どこまでを一般化できるかは別として、「体重だけを追わない」という読み方ができるのは良い点です。

読みどころ

1) 「食べない」を週1回に固定するメリット

ダイエットが続かない原因の1つは、毎日ずっと制限し続ける設計にあります。本書は、制限の強い日を週1回に集約し、残りを“整える/楽しむ”へ割り振ります。効果で考えると、継続のボトルネック(意志の消耗)を減らす構造です。

2) Q&Aと体験談が、つまずきを前提にしている

断食は不安が出やすい方法です。頭痛、空腹感、家族や仕事との相性など、現場で困ることが必ず出る。本書はQ&Aでその不安を拾い、体験談で「続けるとどうなるか」のイメージを補います。理屈だけでなく、運用としての現実味があります。

3) 「リバウンドしにくい食べ方」まで射程に入れる

短期で体重が落ちても、戻れば意味がありません。本書は、食べ方講座として、戻りにくい運用へ着地させようとします。食事法の本として、ここまでがセットになっているのは読みやすいです。

類書との比較

糖質制限やカロリー制限の本は、日々の食事を細かく最適化します。一方で、その最適化が負担になり、脱落しやすい。本書は、最適化よりリズムを優先します。週単位のルールで回すので、食の意思決定が苦手な人ほど合いやすいと思います。

ただし、断食は体調や既往歴によって向き不向きが大きい方法です。本書も「誰にでも同じように当てはまる」と断定しているわけではありませんが、実践するなら自分の体調と相談し、必要に応じて医療者に確認する慎重さは持っておきたいところです。

こんな人におすすめ

  • 細かい栄養管理より、まず「食のリズム」を整えたい人
  • 平日は整え、週末は楽しみたいなど、生活に合わせて続けたい人
  • ダイエットを“気合い”ではなく“運用”として設計したい人

感想

この本を読んで良いと感じたのは、ダイエットを「正しい食事を当てるゲーム」ではなく、「胃腸を休め、食欲の波を扱う運用」として扱っている点です。食事は毎日発生するので、意思決定が積み重なります。そこを週単位の仕組みに落とし、迷いを減らす設計は合理的です。

一方で、断食という言葉が強い分、合わない人もいるはずです。空腹に弱い人、食事がストレス解消になっている人、仕事の負荷が高い人などは、運用に工夫が要ります。本書の価値は、断食を神格化することではなく、「どう続けるか」の選択肢を提示している点にある。ダイエットの迷子になっている人が、まず全体像を掴むための1冊として有用だと思います。

そして本書は、「食べない日」を置くことで、食事を“イベント化”しすぎないようにする狙いも感じます。美食日があるから我慢できる、という単純な話ではなく、良食日で整え、断食日でリセットし、美食日で現実の生活を取り戻す。週の流れを固定すると、食のストレスが減りやすい。続く人がいる理由を、仕組みとして理解できる本でした。

読後に残す3つのメモ(行動につなげる)

読み終えた直後の余韻は、数日で薄れていきます。 次の3つだけメモしておくと、この本(この巻)の学びや刺さった感情を、日常に持ち帰りやすくなります。

  • 刺さった一文/場面(どこが動いたか)
  • それが刺さった理由(いまの自分の状況との接点)
  • 明日から変える小さな行動(または、やめること)

この本が登場する記事(4件)

本の虫達

要約・書評・レビューから学術的考察まで、今話題の本から知識を深めるための情報メディア

検索

ライター一覧

  • 高橋 啓介

    高橋 啓介

    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
  • 森田 美優

    森田 美優

    出版社勤務を経てフリーライターに。小説からビジネス書、漫画まで幅広く読む雑食系読書家。Z世代の視点から現代的な読書の楽しみ方を発信。
  • 西村 陸

    西村 陸

    京都大学大学院で認知科学を研究する博士課程学生。理系でありながら文学への造詣も深く、科学と文学の交差点で新たな知の可能性を探求。
  • 佐々木 健太

    佐々木 健太

    元外資系コンサルタントから転身したライター。経済学の知識を活かしながら、健康・お金・人間関係の最適化を追求。エビデンスベースの実践的な知識発信を心がける。

Social Links

このサイトについて

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。