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レビュー

概要

『ドゲンジャーズずかん』は、福岡県で放送されている特撮番組「ドゲンジャーズ」の世界観やキャラクターが分かる“図鑑”です。福岡県限定放送にもかかわらず、放送日には毎週Twitterのトレンド入りするほど話題になった、というエピソードが象徴的で、ローカルから全国へ熱が漏れていくタイプの作品なんですよね。

この本は、物語を一から追う小説やコミックというより、観終わったあとに「結局あの設定って何だっけ?」「このキャラの立ち位置、どんな感じ?」を整理できる“副読本”に近い立ち位置です。ファン向けアイテムに見えますが、初めて触れる人にとっても入口として機能するのが良いところだと思います。

読みどころ

  • 世界観とキャラクターをまとめて把握できる:視聴中に置いていかれがちな設定を、図鑑形式で回収できます。
  • 「福岡で激バズりした番組」という熱量が伝わる:ローカル発のカルチャーの勢いが見えてきます。
  • 電子書籍版は特典マンガ収録:Twitter連載で人気だった「100日後に爆発する怪人」を全話収録(100ページ)。
  • 拾い読みがしやすい:最初から通読しなくても、気になるところだけ読めます。

本の具体的な内容

本書の中心は、ドゲンジャーズの世界観やキャラクターを「図鑑」として整理してくれるところです。番組を見ていると、勢いのある会話やテンポの良い展開に乗せて情報が流れていくので、細部を取り逃しがちです。でも図鑑があると、あとから“追いつける”んですよね。

図鑑形式のいいところは、知りたい情報にすぐアクセスできることです。気になったキャラクターのページを先に読む、設定の部分だけ読む、という読み方でも成立します。視聴中に「この要素、もう一度確認したい」と感じたときに、辞書みたいに使えるのが便利でした。

また、本書には“番組の熱”が入っています。福岡という土地で、限定放送なのに毎週トレンド入りするほど盛り上がった、という事実自体が作品の魅力の説明になっているし、何より「作り手が本気で遊んでいる」感じが伝わってくる。ローカル特撮の強さって、ここなんですよね。

もう1つ良かったのは、この本が「覚えるため」だけじゃなく、「楽しむため」に使えることです。 設定が整理できると、視聴中は細部の確認に意識を取られにくくなります。 そのぶん、セリフの間や、ギャグのスピード感に集中できて、作品の面白さがストレートに入ってきます。 実はこういう副読本って、好きな作品ほど効くんですよね。

そして電子書籍版の話になりますが、特典としてTwitterで連載され人気を集めたマンガ「100日後に爆発する怪人」が全話収録されています。タイトルだけで不穏なのに、企画としての面白さが強い。こういう“本編とは別の角度”のコンテンツが入っていると、世界の厚みが増して、ファンとしてはかなりうれしいと思います。

類書との比較

特撮のムック本や設定資料集は、ビジュアルや制作裏話に寄るものも多いですが、本書はまず「世界観とキャラが分かる」ことを前に出しています。だから、制作資料というより、視聴者のためのガイドに近いです。

また、シリーズものの図鑑は“知っている人向け”に閉じがちですが、本書は入口にもなれる作りだと思います。もちろん番組を観てから読むと楽しさが増えますが、逆に「これを読んでから観る」でも迷いにくい。初見にはありがたい設計です。

こんな人におすすめ

ドゲンジャーズを観ていて、「面白いのに情報が多くて追いつけない」と感じた人におすすめです。図鑑があるだけで、置いていかれにくくなります。

あと、ローカル発のカルチャーが好きな人にも。福岡で“激バズり”した理由を、雰囲気として掴めるはずです。電子書籍で読むなら、特典マンガ目当てでも満足しやすいと思います。

感想

個人的に、こういう図鑑系の本って「ファンのための資料」で終わりがちだと思っていたんですが、本書は“楽しみ方の翻訳”として機能しているのが良かったです。世界観とキャラが分かると、番組のノリがもっと気持ちよく入ってくる。実はそれがいちばん大事なんですよね。

ドゲンジャーズの勢いって、ローカルだからこそ出せる距離感と、作り手の愛情の濃さにあると思います。 その熱を手元で確かめられる形にまとめてくれるのが『ドゲンジャーズずかん』です。 観た人の復習や、これから観る人の予習に便利な1冊でした。

特に、SNSで断片だけ見かけて気になっていた人には、図鑑という形は相性がいいと思います。 いきなり本編へ飛び込む前の予習に向きます。 雰囲気と単語を少し掴めるだけで、最初の数話の“置いていかれ感”が減ります。 ローカルの熱量が高い作品ほど、その入口があるのは助かります。

本の虫達

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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