レビュー
概要
メディア規制が強まる日本で、政府の検閲に抵抗する「図書隊」の物語。主人公・笠原郁は、兵士として図書隊に配属され、言論の自由を守るための戦いに巻き込まれる。第1巻では、郁が上官・堂上直前と反発しながらも、次第に信頼を築いていく過程と、国民の知らないところで行われている検閲との戦いが描かれる。
読みどころ
- 郁が訓練を通じてボディコンタクトを極め、図書隊の戦闘術を学ぶシーンが躍動的。
- 政府側の情報操作の描写が、書籍にまつわる心理戦として描かれ、読者を不穏な空気のただ中に置く。
- 郁と堂上の信頼構築、図書隊の仲間と使命を共有する描写が、戦場ではなく書店の棚を守るという新しい視点を提示する。
類書との比較
『攻殻機動隊』のような管理社会と、‘ハルヒ’のようなあっけらかんとしたヒロインの対比。言論の自由を守るというミッションにSFの香りを添えている。
こんな人におすすめ
- 政治と恋愛が混ざった社会派ラブコメを読みたい人。
- 戦闘能力と知的な使命を両立させる主人公に惹かれる読者。
- メディア・検閲のテーマに触れたい方。
感想
郁の苦悩が丁寧に描かれ、堂上との関係が戦場のような緊張を持ちつつ、同時に温かさを帯びる構成がよかった。続きに流れ込む団体の事務所の空気感もたまらない。