レビュー
概要
歴史的英雄たちが異世界に召喚され、戦場同士で生き残りをかけて闘うダークファンタジー第一巻。織田信長、源義経、土方歳三といった人物が、奇妙な島「ドリフターズ」に集められ、いつか帰還するための戦略を練る。召喚された先は「人類の生存を左右する戦争」が日常で、各々の信念と戦術のギャップが物語を牽引する。
読みどころ
- 信長や義経のキャラがミリタリー的な構図で再定義され、画面の構図や配色が各人物の個性を強調。側近の会話の掛け合いが鋭く、瞬間的な判断力を見せる。
- 異世界側の“昆虫的”な敵と、現代兵器を織り交ぜた戦略の対比が、単なる英雄譚ではない「異種文化の衝突」になっていて、恐ろしさも笑いもバランスを取っている。
- 第1巻後半には、敵側の人質に対して「過去の戦いの後始末」として何を残すかを考える場面が入り、戦争にも人間の倫理が差し込む。
類書との比較
『ヘルシング』や『ベルセルク』のような暗い中世ファンタジーと、『Fate/stay night』の英雄召喚を掛け合わせたようなギミック。『進撃の巨人』より抽象的な世界観と、『十三人の刺客』のような構成も感じさせる。
こんな人におすすめ
- 異世界転生ものでも手の込んだバトルと歴史の再解釈を味わいたい読者。
- 英雄たちを現代的な視点で再構築する作品に惹かれる人。
- 暗いユーモアと残酷さの両方を持つファンタジーが好みの方。
感想
歴史上の人物が狂おしいほど生きているように描かれて、それぞれの縄張り意識が自然にバトルへとつながる。サブキャラまで含めたディテールに息を飲んだ。