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レビュー

概要

身長差というハードルを軸にしたラブ★コメ、「ラブ★コン」のモノクロ再録第一巻。長身の巨人こと小泉リクと、身長低い鈴木みのりが、クラスの「見た目のギャップ」や家庭環境をパワフルなラップバトルのように笑い転がしながら恋を育てていく。身近な日常の中に、二人が対等になるために努力しあう姿が積み重なる構成になっていて、それぞれのトラブルが友情と距離感を押し広げていく。

読みどころ

  • リクが軽いシリアスとギャグの間を自在に走る中で、みのりの「負けたくない」という感情が台詞のトゲと背景トーンで示され、距離の不安と強い決意が交互にフラッシュする。互いの家族や過去の失敗を披露する場面の絡め方が、青春の瑞々しさを後押ししている。
  • 中盤の文化祭エピソードでは、巨人と小人というネタに調子を合わせたコマ割りでテンポが加速。しゃべり方やコマの線の太さを変えることで「二人の噛み合わなさ」もバランスよく描かれる。
  • 終盤の告白シーンはギャグ的に盛り上げながらも、内面がしっかり見える構成になっており、読者も二人の関係性の進化に説得力を感じられる。

類書との比較

身長差ラブを扱った『君に届け』や『アオハライド』と比べると、「令和の異物」としてのギャグ感と、距離感のズレを笑いとともにつなぎ直す作りが特徴。『フルーツバスケット』が内気なヒロインを癒す構図なら、こちらは二人の性格のズレを重ねて笑いに変えることに焦点を置いている。

こんな人におすすめ

  • 身長差や見た目のアンバランスをシリアスではなく、笑いで解決したい読者。
  • 男性/女性のテンションの違いを丁寧に描くラブコメが好みの方。
  • 学園生活での小さなストレスを二人の掛け合いで吹き飛ばしたい人。

感想

小泉のパワフルなリアクションとみのりの繊細さが相まって、画面から常にエネルギーが噴き出すような第一巻だった。身長差をただのギャグにせず、お互いの立場を理解しあうための対話として描いた点が印象的。最後の告白の瞬間に感じた温度差が、「自分も誰かと並びたい」と思わせる読後感を残す。

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    佐々木 健太

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