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レビュー

概要

非認知能力の重要性を社会的な格差の視点から解き明かし、教育現場と家庭での具体的な支援のあり方を提案する。感情のセルフコントロールや思いやり、困難耐性を育むプログラムと多様な背景を持つ一例を提示。

読みどころ

  • 第1章では「非認知能力とは何か」を定義し、学力やIQとは異なる力が人生の安定をもたらすことを統計とインタビューで示す。
  • 中盤は現場レポート。放課後の居場所、学習支援のプログラム、非認知能力訓練の評価指標を具体的な団体の取り組みを通して紹介。
  • 後半は政策・家族支援。自治体の取り組みや企業の協働、親の負担軽減の工夫を提案し、非認知能力を全国的に支える仕組みまで視野に入れている。

類書との比較

『非認知能力の育て方』(学研)は個人のトレーニングにフォーカスするが、本書は社会支援と政策も含む広範な視野が特徴。格差に挑む視点が加わることで、制度的配慮の必要性も無視しない。

こんな人におすすめ

  • 教育や福祉の現場で非認知能力の支援を考える人。政策との接続も含めた見取り図が得られる。
  • 子ども家庭支援に関わるNPOや自治体職員。課題の絞り込みと支援の組み立てができる。
  • 親として子育てに悩む人。自宅で取り組めるプログラムと、社会の仕組みの必要性を理解することができる。

感想

非認知能力を「誰もが持てる」資源として描きながら、社会制度の整備の必要性にも触れている点が新鮮だった。現場の声と政策の視点を合わせて学べるので、家庭・学校・行政が連携するイメージを持てる貴重な一冊。

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    佐々木 健太

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