レビュー
概要
初級者からTOEIC 900点を目指す学習者まで、レベル別に必要なスキルと勉強法を「マップ」として提示する一冊。リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングを一緒に鍛えるために、学習パーソナライズのためのチャートや時間配分のモデルを示す。
読みどころ
- 第1章で「学習レベルの自己診断チャート」を載せ、現状のスキルに応じて取り組むべきトピックを決める仕組み。各項目に現実のパス、文法や語彙の到達目標を組み合わせている。
- 中盤では聞き取りの距離を伸ばすトレーニングとして、段階的なシャドーイング課題を示す。スクリプトを理解しながら、速度や文脈の変化にも慣れるように細かなステップで記述。
- 後半は長文・語彙のインプットと出力を交互に配置し、ライティングでは構成の型とタイムマネジメント、スピーキングでは3分間テーマの組み立てを練習できる。
類書との比較
『TOEICテスト公式問題集』は問題演習が中心だが、本書は「どこをどう鍛えるか」のフレームワークが先に立っているため、学習計画を描くときに役立つ。900点を超えるレベルまで視野に入れている点が差別化。
こんな人におすすめ
- TOEIC 600点前後で停滞している人。弱点のレベルを可視化し、次のステップを選びやすくなる。
- 英語学習に時間を確保しづらいビジネスパーソン。時間配分のモデルを参考にできる。
- 英語コーチや教師。生徒に合わせたレベル別の進め方を提示できる。
感想
学習の「道筋」が明文化されていて、次に何をやるべきか迷わなくなった。無理なスケジュールではなく、自分のレベルに合わせたステップを刻めるようデザインされているところが良い。リスニング・ライティングをバランスよく鍛えるのに重宝する。