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レビュー

概要

認知症の予防・進行抑制を狙う高齢者向けの脳トレ集で、注意力・記憶・言語・実行機能に分けたドリルを収録。各ドリルは数分で取り組める形にまとめられており、指導者が提示した後に自分で実践できる内容。難易度別に「脳の温め」「発展」「応用」へと進む構成で、成績を記録して進捗を管理するフォーマットを添えている。

読みどころ

  • 「注意力ドリル」では、カードの中から番号を素早く探す「場所探し」と、絵と文字を組み合わせた視覚-言語の切替を行うアクティビティを掲載。高齢者特有の目の焦点のずれに配慮し、大きな数字と明瞭な色分けを用いている。
  • 「記憶ドリル」は簡単なストーリーを聞いて数字や単語を問う形式で、記憶の保持ではなく呼び起こすプロセスを重点的に練習。介護者がストーリーを語って一緒に答えることも想定されている。
  • 「実行機能ドリル」は、段階的に手順を追うワークフローを提示。たとえば「料理をする」「手紙を書く」など具体的な日常行動をモチーフにし、何を先にするかを図で示すことで計画立案の練習につなげる。

類書との比較

『認知症予防のための脳トレ』や『認知症ケアの実践』が主に記憶中心のトレーニングを提供する中で、本書は注意力・実行機能・言語など多様な領域を取り込み、介護者の介入も想定した構成が特徴。類書が教科書的な理論や歴史を含めるものも多いが、こちらは「日々使えるドリル」の数と質を重視しており、記録用紙を使って進捗を管理する仕組みも組み込んでいる。つまり、トレーニングの持続性を高める点で差別化される。

こんな人におすすめ

  • 認知症予防に取り組む高齢者とその家族・介護者。
  • デイサービスや地域の健康教室で手軽に実践できるトレーニングを探す指導者。
  • 脳トレを継続的に記録し、成果を見える化したい在宅介護者。

感想

カード探しのドリルを家族でやってみると、「どこにあるか」以外に「なぜこの数を選ぶか」という質問を重ねられるようになり、単なる記憶から目的意識まで育てられた。実行機能ドリルでは、手順を読み上げるだけでなく、実際に動いて作業することができ、使った実感があった。介護者としても記録用紙を使って進捗を管理することで、どこが弱点かが見えるようになり、日々のトレーニング計画を調整できた。数分のドリルなのに脳がすっきりする感覚があり、継続したくなるバリエーションが揃っていた。

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    西村 陸

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    佐々木 健太

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