レビュー
概要
プロの目線から中古住宅選びの失敗を防ぐチェックポイントを網羅する。構成は「立地・構造」「設備・配管」「法令・税制」の3カテゴリで、各カテゴリに現場の写真付きのリスク点と対策を提示。さらに「チェックリスト」→「判定スコア」→「アクション」の流れを見える化し、買い付け判断を数値化する「後悔指数」を導入。調査シートには「見積もり」「直すべきポイント」「想定予算」を書き込み、購入後の修繕とのバランスやタイミングも考慮する設計。
読みどころ
- 立地・構造編では標高・水害履歴・マンション管理規約などをマトリクス化し、環境リスクを数値で捉える。現場写真を見ながら「傾き」「ひび割れ」のサインを比較するワークがある。
- 設備・配管章は築年数ごとの水回りの寿命・配管材質を一覧化し、ここをチェックすることで後の工事費をコントロールできる。漏水のリスクは色別で強調され、見落としがちな箇所をリスト化。
- 法令・税制では用途変更・小規模住宅の優遇・リノベ減税などを事例とテンプレートで示し、自治体ごとの対応例を平均値と実際のケースで比較。
類書との比較
『中古住宅を損しない買い方』や『リスクを減らす中古住宅購入術』は概念的である一方、本書はチェックリストをSCORE化して数値化する点が独自。加えて法令や税制と現場の写真を対比させ、感覚だけで判断しない構造化が入っているため、後悔のリスクを具体的に見える化している。
こんな人におすすめ
自分で中古住宅を探す一般購入者、浮気せずに維持費とリフォーム費を比べたい人、リノベと購入をセットで検討する人。
感想
チェックリストを持参して現地に行ったところ、写真にあるひびに対して直す頻度が想定より高かったので交渉の余地ができた。配管のチェック表を見て水回りの安心感を見比べられると、家族も安心して比較検討に付き合ってくれた。法令パートを読んで補助金の期限を念頭に置き、物件の引き渡しを調整しやすくなった。写真+判定スコア+アクションのトリプル構造で後悔が減り、購入の判断がより整った。