『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』レビュー
著者: アンドリュー・スコット(著) 、リンダ・グラットン(著) 、池村千秋
出版社: 東洋経済新報社
¥1,386 ¥1,940(29%OFF)
著者: アンドリュー・スコット(著) 、リンダ・グラットン(著) 、池村千秋
出版社: 東洋経済新報社
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『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』は、前作で提示された「長寿化で人生の常識が変わる」という前提を、いまの環境変化に合わせて実践へ落とす本です。 新テクノロジー、AI、長寿化、コロナ、リモートワーク、副業。 変わり続ける世界で、どう生きるかを問います。
本書の言葉で特徴的なのが「ライフシフター」です。 変化に合わせて自分の生き方を調整できる人を指します。 これを特別な才能にしないため、何を考え、何を選ぶかが語られます。
行動戦略の前に、前提の確認があります。 なぜいままでの生き方が通用しにくいのか。 この問いを、テクノロジーと働き方の変化で整理します。
「変化の理由」が分かると、焦りが減ります。 焦りが減ると、戦略が立ちます。 本書はこの順番を守っている印象です。
本書は、AIに負けないための小手先より、人間らしさの中身へ踏み込みます。 何が人の強みなのか。 どこで機械に任せるのか。 この線引きを考えることが、学び直しの方向を決めます。
AIは便利です。 ただ、便利なほど依存も起きます。 依存の先にあるリスクも含めて、距離感を作る視点が入ります。
学び直しを語るときに、学生の勉強法をそのまま当てはめると苦しくなります。 本書は、大人の学びは何が違うのかを問いにします。
仕事や家庭がある。 時間が細切れになる。 目的が実務に寄る。 こういう制約を前提にしないと、続きません。 続く形にするための考え方が、行動戦略の土台になります。
人生が長くなるほど、移行の回数が増えます。 職種を変える。 働き方を変える。 住む場所を変える。
本書は、中年期の移行で気をつけることを問いとして挙げます。 ここが現実的です。 変化は若い人だけの話ではありません。 むしろ途中の世代が、いちばん揺れます。
長寿化の時代は、世代が重なります。 価値観も違います。 本書は、世代の違いを乗り越えるヒントを扱います。
さらに、コミュニティへの共感を持つためにできることも問います。 個人の戦略は、個人だけで完結しません。 関係の中で成立します。 だから、コミュニティを戦略の要素として扱う視点が入ります。
本書は「社会的開拓者が必要となるのか」という問いを掲げます。 ここが、実務の読書としても面白いです。
個人が変わるだけでは足りない場面があります。 例えば、社内の制度です。 評価の仕組みです。 学び直しに時間を割けない文化です。
こういう環境の中で動くとき、必要になるのが開拓者の視点です。 誰かが道を作らないと、移行は個人の自己責任になります。 本書は、その違和感を言葉にしてくれます。
100年時代の行動戦略は、大きいテーマです。 大きいままだと、行動が止まります。 だから小さくします。
こういう小さな行動が積み上がると、ライフシフターの状態に近づきます。
本書は、リモートワークや副業を話題として扱うだけではありません。 変わり続ける世界の中で、どう生きるかの材料として出してきます。
働く場所が変わると、時間の使い方も変わります。 副業が広がると、仕事のポートフォリオも変わります。 この変化を「便利」として消費するだけだと、設計は残りません。 本書の問いに沿って考えると、変化が戦略になります。
この本は、問いをメモしながら読むと効果が出ます。 紹介文にも、問いが並びます。 読みながら、自分の答えを短く書いていきます。
問いを残すと、読書が行動へつながります。
リモートワークや副業の本は、テクニック集になりがちです。 本書は、100年時代の前提から行動を組み立てます。