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レビュー

概要

進化生物学で「遺伝子中心の視点」を提唱したクラシックの増補版。個体ではなく遺伝子が自己複製を目指すという仮説を軸に、協力と利他の起源を考察し、増補では新たな研究や応用例(進化心理学・遺伝子工学)も取り入れて再検証。

読みどころ

  • 第 1 章の「遺伝子の立場」では、遺伝子の複製戦略をビジュアルシミュレーションで描き、相互作用する遺伝子の行動をプログラム的に追う。
  • 第 4 章では血縁選択説とゲーム理論(囚人のジレンマ)をリンクし、合作進化の再現性あるモデルを紹介。特に reciprocal altruism の例を多い数値データとともに説明する。
  • 増補章では現代の遺伝子研究(CRISPR, 遺伝子ドライブ)との関係を踏まえ、遺伝子中心の視点が倫理的議論にどう影響するかを補足している。

類書との比較

『進化の系譜』が自然選択の歴史を中心にするのに対し、本書は自己複製単位としての遺伝子の視点で再現性ある行動を解釈。『進化心理学の挑戦』よりも遺伝子-個体-集団の連鎖を丁寧に描いており、現代のゲノム編集の議論に直接リンクするためのフレームが提供されている。

こんな人におすすめ

進化論・遺伝学・行動生態学の基礎を再確認したい人。

感想

定義を遺伝子に戻すという再構成が、最新の生物学的議論でも使えるかたちで再現できる手法だった。*** End Patch

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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