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レビュー

概要

『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和07年』は、基本情報技術者の試験の広い出題範囲を、「暗記」より「理解」で押さえていくための学習書です。基本情報は、用語が多く専門性もあり、最初に読む本でつまずくと学習が止まりやすい試験です。本書は解説をイラストベースで行い、仕組みや内容を理解しながら、用語・問題・計算に慣れていける構成になっています。

さらに、過去問を抜粋した練習問題と解説が収録され、読むだけで終わらず、手を動かして定着させられる点が強みです。分厚い1冊ですが、通読できることを前提に設計されているため、学習の軸を1本にしやすいタイプの参考書です。

読みどころ

1) いきなり「2進数」ではなく、入口から丁寧に作る

目次を見ると、Chapter 0で「コンピュータは電気でものを考える」から始まります。ここで、ビットの世界が現実の回路につながっている感覚を作ってくれます。

そのうえで、Chapter 1でn進数、Chapter 2で2進数の計算と数値表現へ進みます。基本情報の計算問題は、ここで躓くと後半が全部きつくなります。本書は順番で助けてくれるタイプです。

2) 論理回路やベン図など「見える化」が効く

Chapter 3では論理演算、ベン図、論理回路、加算器、ビット操作とマスクパターンなどが並びます。この領域は、文章だけだと頭に残りません。イラストで回路の動きや関係を見せることで、「そういうことか」が起きやすくなります。

基本情報の学習で大事なのは、用語を覚えることより、問題で問われたときに図として思い出せることです。本書のイラスト中心の説明は、まさにその思い出し方を助けます。

3) 出題範囲が広い試験を、通読で一周できる

基本情報は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、アルゴリズム、マネジメントなど、幅が広い試験です。範囲が広いほど、参考書を複数に分けると全体がつながらなくなります。

本書は「まず1冊を通じて読むことができる本」を探している人に向く構成です。学習の順序が1本になると、復習も回しやすいです。

4) 過去問ベースの練習で「試験の言い回し」に慣れられる

分かったつもりでも、試験の文章になると読めない。基本情報ではよくある話です。本書は過去問を抜粋した練習問題と解説を収録し、用語の確認だけでなく「試験の言い回し」に慣れる場を作ります。

理解→練習→再理解のループが回せるので、独学でも学習を進めやすいです。

目次がそのまま「頻出論点の地図」になっている

冒頭だけでも、頻出論点が並びます。

  • n進数と基数変換
  • 2進数の計算、シフト演算、数値表現、誤差
  • 論理演算、ベン図、論理回路、加算器
  • ビット操作とマスクパターン
  • データの表現(ビットとバイト、文字コードなど)

この領域は、問題集だけで回すと「解けた/解けない」で終わり、理解が積み上がりにくいです。本書は絵解きで仕組みを見せ、計算や用語を“意味のあるもの”として覚えさせます。結果として、応用問題で手が止まりにくくなります。

分厚い本を「最後まで使い切る」コツ

816ページという分量は、途中で止まると強烈に損です。通読にこだわりすぎず、次のルールで回すと使い切りやすいです。

  1. まずイラストを見て、説明を自分の言葉で言えるか試す
  2. 言えなければ文章を読む。言えたら練習問題へ進む
  3. 間違えたら、周辺の説明だけ戻って読み直す

基本情報は「理解が積み上がると加速する」タイプの試験です。本書はその加速ポイントを、早い段階で作ってくれます。

「最初の1冊」として強い理由

基本情報は範囲が広いので、参考書を増やすほど学習が散らかります。本書は「まず1冊を通じて読む」ことを想定し、イラストで理解の入口を作ります。入口があると、問題集や過去問演習に移ったときも戻る場所がはっきりします。

また、説明がイラスト中心だと「読み疲れ」が出にくいのも利点です。学習量を確保しやすくなります。

読後におすすめの学習法

本書は分量があるので、完璧に読もうとすると止まります。次の順番が回しやすいです。

  1. まずChapter 0〜4で、計算と回路の土台を作る
  2. 苦手章は、イラストを見て説明を言い換えられるまで読む
  3. 章末や練習問題で手を動かし、解説に戻る
  4. 2周目は、間違えた問題の近くの説明だけ読み直す

基本情報は、理解が積み上がるほど楽になります。本書はその積み上げを、イラストと練習問題で支えてくれる1冊です。

こんな人におすすめ

  • 基本情報技術者の試験を初めて受ける人
  • 文章だけの参考書だと頭に入らず、図で理解したい人
  • まず1冊を決めて通読し、学習の軸を作りたい人

基本情報は、短期暗記で勝つ試験ではありません。仕組みの理解があるほど、問題文の読み取りも計算も速くなります。本書はその理解を、最初の1冊で作るための強い味方になります。

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    佐々木 健太

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