『親子で学ぶ お金と経済の図鑑 (まなびのずかん)』レビュー
出版社: 技術評論社
¥2,997 Kindle価格
出版社: 技術評論社
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『親子で学ぶ お金と経済の図鑑』は、お金の話を「節約」や「おこづかい」だけに閉じず、社会のしくみとして子どもに見せてくれる本です。貨幣の基本、物価、需要と供給、税金、投資、電子マネー、仮想通貨まで幅広く扱いながら、図鑑形式で興味のあるページから読める作りになっています。
この本のよさは、親が説明しにくい経済の話を、会話のきっかけへ変えてくれるところです。子ども向けの金融教育本は増えていますが、本書は知識を細切れにせず、「お金は社会とつながっている」という全体像を見せてくれます。だから、単なる雑学本ではなく、長く使える家庭学習の土台になりやすいです。
おこづかい帳や節約術に寄った本と比べると、本書は視野が広いです。家計管理の本ではなく、経済の全体像を見せる本なので、子どもが「お金って何のためにあるのか」を考えやすくなります。短期的な家計教育だけでなく、中長期の金融リテラシーへつながる本です。
また、マンガ中心の入門書よりも、図鑑として手元に置きやすいのも魅力です。読み物として一度きりで終わるのではなく、わからないテーマに戻れる辞書的な使い方ができます。親子で少しずつ学ぶ本としては、かなり扱いやすい部類だと思います。
さらに、仮想通貨や電子マネーのように、親世代でも説明しにくいテーマまで視野に入っているのがありがたいです。昔ながらの貯金教育だけでは足りない時代に、現代のお金の形まで含めて話し始められるのは大きな価値があります。
この本を読んでよかったのは、お金の話を「増やす・減る」の二択から少し広げられたことでした。子どもにとって、お金はまだ見えにくい仕組みですが、本書はその見えにくさを図とことばでかなり丁寧にほどいてくれます。
親としても使いやすい本でした。全部を説明できなくても、一緒に読んで「どう思う?」と聞くだけで学びになります。金融教育を早く始めたいが、何から話せばいいかわからない家庭にはかなり勧めやすい一冊です。
一度読んで終わるより、食卓や休日の会話に少しずつ差し込む使い方が向いています。ニュースや買い物の場面とつなげやすいので、本の外でも学びが続きます。親子で経済感覚を育てたい家庭には、かなり使い勝手のよい本でした。
学校の授業だけでは触れにくい、お金と社会の接点を家庭で埋められる点も大きいです。将来の投資教育や進路選びの前に、まず世の中の動きをお金から眺める視点を渡せるので、早めに一冊置いておく意味があると感じました。
親も一緒に学び直せる本なので、教える側の負担が軽いのも魅力です。正解を説明するより、「なぜそうなるのか」を一緒に考える時間を作りやすい本でした。