レビュー

概要

カラーコミックス第一巻では、身長差というテーマをより色彩豊かに描きながら、高校生たちのギャップを笑いに変えるラブコメを展開。大きな体躯の小泉リクと小柄な鈴木みのりが、クラスメイトたちの視線や家庭事情に翻弄されながらも、互いの距離を縮める努力を続ける様子が映像的に展開されていく。

読みどころ

  • カラーならではの表情の変化や背景の色使いが、リクとみのりそれぞれの心理の温度差を立体的に見せてくれる。あざやかなコントラストで嫌味や照れが浮かぶ。
  • みのりが「身長差でしか愛されない」と思い込む回想、リクの祖母との会話、友人たちが勝手に計算する妄想コマがバランスよく組み合わさって、個人と周囲の関係が丁寧に描く。
  • 文化祭エピソードでは、カラーのパレットを抑えつつ、ドキドキ感を強調するラインが効いており、ボールを使ったギャグと感情の緩急を両立。

類書との比較

『あしたのジョー』のような美しい一撃の描写ではなく、『ピーチガール』とともに色で感情を読み取るラブコメだ。『君に届け』が白黒で透明感を出すのに対し、こちらは濃くて明るい色で「距離感のズレ」を強調する。

こんな人におすすめ

  • 色彩豊かなラブコメを読みたい読者。
  • 過去のトラウマと向き合いながら恋を育てる主人公を追いたい人。
  • 男女の身長差、見た目の違いがテーマの作品に惹かれる方。

感想

カラー版で見返すと台詞と視線がさらに一致し、テンポの良さがしっくりくる。リクの照れ顔が赤くひかり、笑いと恥じらいがあざやかに描かれていて、1巻からカラーならではの演出を楽しめた。

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    佐々木 健太

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