『テラフォ-マ-ズ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)』レビュー
出版社: 集英社
¥100 Kindle価格
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『テラフォーマーズ』1巻は、火星の環境に適応した超人類「テラフォーマー」と戦うために、遺伝子操作と身体改造を敢行した特戦隊が送り込まれる序章である。人体は「機能ユニット」の再構築により、火星の強酸性気候・巨大昆虫と渡り合うためのテンプレートを獲得する。1巻では、主人公たちがなぜ超人的な皮膚や筋肉を要求されるのかを訓練と試験の連続で示し、肉体と意志の再帰的な整合が描かれる。
身体と異形の変容を描く点では『寄生獣』や『寄生獣』のような作品と共振するが、『テラフォーマーズ』は生物学的な改造を「戦術的なデータ」として組み込む。敵の生態を解明しながら自分の身体を同じフレームへ当てはめる点で、『GANTZ』と似るところがあるが、こちらは人体の改造を体系的に索引することに余念がない。
1巻に流れるのは、「身体がコード化される」瞬間の連続であった。自身の筋肉がどのような角度で動くかを計算し、敵の動きをメタ認知するたびに、読者は自分の体温の位置を見つめ直す。科学と戦術の交差点で生まれる緊張感が、読みながら心拍を調律し直す感覚を呼び起こした。