レビュー

概要

純愛を丁寧に追いかける学園ラブストーリー。主人公・仁菜子は、運命の相手と思っていた高校生・蓮と距離を縮める一方、友人との友情や自分の心をもっと深く見つめざるを得ない。1巻では、蓮との会話と、兄のような存在の存在感のバランスを取り、恋心をひとつずつ確かめる様子が描かれる。

読みどころ

  • ふたりの視線が重なりあうコマをゆっくり描写し、背景のトーンや余白の使い方が彼女の気持ちの変化と美しくシンクロする。
  • 仁菜子が友人に相談しながら、恋心をマップ化するような行動を取り、些細な会話の噛み合わせが大人になる過程を示す。
  • 蓮の周囲に漂う影や、兄の看護師という役割が時間をコントロールするように挿入され、三角関係の緊張がじっくり生まれる。

類書との比較

『好きっていいなよ。』の静かな空気と、『ストロボ・エッジ』のストレートな感情表現を合わせたような、がむしゃらな純愛と思考の深さを共有。『君に届け』同様、いい人すぎる主人公とその周囲のやさしさが光る。

こんな人におすすめ

  • 恋に踏み出す勇気が欲しい読者。
  • 男子との距離を模索する少女の胸の内を探りたい人。
  • 恋愛漫画で丁寧な描写と心の機微を両方楽しみたい方。

感想

優しい雰囲気の中に、走り続ける感情が垣間見え、読み終えたあとも胸の奥に温かい余韻が残った。初恋の真っ直ぐさと、安心と不安を抱えたまま進む様子が魅力的。

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    大手出版社で書籍編集を10年経験後、独立してブロガーとして活動。科学論文と書籍を融合させた知識発信で注目を集める。
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    佐々木 健太

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