レビュー
「空気を読む」ことに疲れた全ての人へ。
28歳OL・大島凪。職場では空気を読み、彼氏には合わせ、SNSでは「リア充」を演じる。でもある日、過呼吸で倒れ、全てをリセットすることを決意。会社を辞め、彼氏と別れ、郊外の安アパートで「お暇(おいとま)」生活を始める。
この漫画の凄さは、「空気を読む」日本人の生きづらさを真正面から描いたこと。凪の行動は極端に見えて、実は多くの人が心のどこかで願っていること。節約生活、人間関係の断捨離、自分のペースで生きること。
隣人のゴンさん、元カレの慎二、同じアパートの住人たち。凪を取り巻く人間模様も魅力的だ。特に慎二の「空気を支配する側」としての苦悩は、加害者にも事情があることを教えてくれる。
料理描写も秀逸。100円で作る節約レシピが随所に登場し、実際に作りたくなる。「丁寧な暮らし」のヒントが詰まっている。
「普通」に縛られて苦しい人、この漫画を読んで深呼吸してほしい。