レビュー
「人生は4000週間」。時間管理術ではなく、時間の哲学を問い直す。
著者は英ガーディアン紙のコラムニスト。生産性向上の本を読み漁り、あらゆるテクニックを試した末に、「効率化では幸せになれない」と気づいた。本書はその思索の結晶だ。
人生80年でも、週に換算すれば4000週間しかない。この事実を直視するとき、「いつかやる」が幻想であることがわかる。すべてを効率化しても、時間は足りない。だからこそ、何をやらないかを決めることが重要になる。
「FOMO」からの解放も本書のテーマ。何かを選ぶと、他のすべてを選べなくなる。しかしそれは、選択を避ける理由にはならない。制約を受け入れることで、初めて深い満足が得られる。
時間術の本に疲れた人への処方箋。効率化ではなく、時間との向き合い方そのものを変える哲学書。