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レビュー

概要

つみたてNISAやiDeCoをきっかけに投資を始めたい人向けに、長期投資の原則を「Keep it Simple(シンプルにいこう)」という合言葉でまとめた本です。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』のバートン・マルキールさんと、『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスさんという2人の著者が、シンプルな投資(KISS Investing)を実践するための「5つのルール」を軸に、手順を解説します。第2版では、データを最新のものにアップデートしていると紹介されています。

読みどころ

  • 「KISS Investing」と名づけて、投資手法を“5つのルール”に落とすところ
  • 「できるだけ若い時から計画的に貯蓄」「税制優遇の活用」「インデックスで分散」「リバランス」「価格変動に惑わされない」と、王道だけを一直線にまとめているところ
  • 投資を複雑にしないことで、長期で続けやすい設計になっているところ

類書との比較

投資本は、個別株の当て方やマーケット予測に寄るものも多いですが、本書は「一生お金で困らないために、長期で淡々と積み上げる」方に軸足があります。

情報が多いほど不安になって、やることを増やしてしまう人に対して、「シンプルにするほど強い」という方向に引き戻してくれるのが、この本の役割だと思います。

本の具体的な内容(KISS Investingの5つのルール)

紹介文では、次の5つのルールが挙げられています。

  1. できるだけ若い時から、計画的に貯蓄に励む
  2. 政府や企業の貯蓄優遇・課税軽減制度を最大限に活用する
  3. インデックスファンドで、広範な分散投資を図る
  4. リバランスを通じて、資産配分を守り続ける
  5. 市場価格の変動に惑わされない

個人的に良いと思ったのは、この5つが「何を買うか」よりも「どう続けるか」に寄っているところです。投資は最初に気合いが入っても、続けられなければ意味がありません。制度の活用や、リバランスのような“運用の型”を先に入れておくと、迷いが減ります。

なぜこの5つが効くのか(ざっくり解説)

投資でやりがちなのは、「うまい方法」を探して複雑にしてしまうことだと思います。でも、複雑になるほど、続けるハードルが上がる。すると、焦って売買が増えたり、制度のメリットを取りこぼしたりしやすくなります。

この本が示す5つのルールは、そこを逆向きに設計しています。

  • 若い時から計画的に貯蓄:投資の土台は、結局“元手”と“継続”です。まず積み上げられる状態を作る
  • 税制優遇の活用:同じ運用でも、制度の枠で手取りが変わるので、努力の方向を間違えにくい
  • インデックスで分散:当てにいくのではなく、広く持って平均を取りにいく
  • リバランス:偏りが出たときに、元の配分へ戻すことで、行動が感情に引っ張られにくくなる
  • 惑わされない:市場価格は動く前提で、ニュースやSNSに振り回されないルールを持つ

どれも派手さはないけれど、だからこそ“100年人生”のような長い時間軸に耐えやすい。個人的には、投資を「一発で当てる競技」ではなく、「生活の中に置く習慣」として捉え直せるのが、この本の価値だと思いました。

こんな人におすすめ

  • つみたてNISAやiDeCoを始めたいが、何を信じればいいか迷っている人
  • 投資を「複雑にしない」方針で、長く続けたい人
  • 価格変動やニュースで不安になりやすく、軸を作りたい人

感想

投資の世界は、情報が多いほど不安になりやすいんですよね。予測記事を読んで、SNSの意見を見て、結局「いま買うべき?売るべき?」で頭がいっぱいになる。

この本の良さは、そういう状態から「Keep it Simple」という一言で引き戻してくれるところだと思います。制度を使う、分散する、リバランスする、そして惑わされない。言うのは簡単だけど、迷いが増えるほど難しくなるので、こういう“原則のチェックリスト”があると安心感が出ます。

特に、つみたてNISAやiDeCoみたいに「続けることが勝ち筋」になりやすい制度と相性がいいです。投資で一番大事なのは、派手な判断より、淡々と続けられる仕組みを作ること。この本は、そのための背骨を作ってくれる一冊だと感じました。

また、紹介文には「リーマン・ショックなどの異常事態」にも触れている旨があり、平時だけでなく“荒れたときにどう振る舞うか”まで視野に入っているのも安心材料だと思いました。相場が荒れると、原則を守るのが一番難しくなるので。

最初に試したい3つ(迷ったとき用)

ルールを全部やろうとすると続かないので、迷ったらまずは次の3つだけで十分だと思います。

  1. 制度の枠を決める:つみたてNISA/iDeCoなど、優遇を使う前提を先に置く
  2. インデックスで分散する:まずは広く分散して、悩みの総量を減らす
  3. 「惑わされない」ルールを決める:ニュースを見る頻度や、見直しのタイミングを固定する

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