レビュー

「お金との付き合い方」を心理学の視点から解き明かす。投資本の新たな名著。

著者は金融コラムニスト。本書では、お金にまつわる人間心理を19の章で解説している。投資テクニックではなく、「なぜ人はお金で失敗するのか」に焦点を当てている。

「幸運と不運を区別できない」という指摘が鋭い。成功した投資家は、実力と幸運を切り分けられない。失敗した人は、不運と実力不足を混同する。これが過信や過度な悲観につながる。

「足るを知る」の重要性も繰り返し説かれる。いくら稼いでも、もっと欲しくなる。ゴールポストが動き続ける。本当の富は、欲しいものが少ないことだと著者は言う。

投資の具体的な方法論はほとんど出てこない。しかし、お金との健全な関係を築くための「考え方」が学べる。一生使える知恵が詰まった本。

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