レビュー

「僕は常々思ってるんですが」。おしゃべりな大学生が事件を解決する、異色のミステリー漫画。

主人公の久能整は、天然パーマの大学生。事件に巻き込まれると、長い長いモノローグで犯人の心理を解きほぐしていく。推理というより、対話で真実に迫るスタイルが新鮮だ。

整のセリフには、社会へのするどい洞察が詰まっている。「女性はなぜ○○しなければならないのか」「子供の権利とは何か」。読者の固定観念を揺さぶる問いかけが随所に挟まれる。

一話完結のエピソードと、長編エピソードがバランスよく配置されている。どこから読んでも楽しめるが、通して読むとキャラクターの深みが増す。

ドラマ化で話題になった作品。ミステリーとしてだけでなく、人生観を考えるきっかけにもなる。

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