レビュー
「日常」なのに、全然日常じゃない。
女子高生ゆっこ、無口なまいちゃん、天然のみおちゃん。彼女たちの「日常」は、なぜか毎回カオスな展開になる。ロボットのなの、喋る猫のはかせ、鹿に乗る校長。シュールすぎる世界観が癖になる。
あらゐけいいちの笑いのセンスは独特だ。「なんでそうなる!?」というツッコミどころ満載の展開が、テンポよく畳みかけてくる。一話完結のギャグ漫画に見えて、実はキャラクターへの愛情が深い。
特筆すべきは「間」と「動き」の演出。京都アニメーションによるアニメ化で、その魅力が爆発した。日常シーンに全力を注ぐ作画は、「日常」の再定義だった。
笑いながら読んでいると、不意に心が温かくなる瞬間がある。なのとはかせの疑似親子関係、ゆっこたちの変わらない友情。ギャグの中に、確かに愛がある。
疲れた時、何も考えたくない時、この漫画を開けば笑える。そして笑った後、なぜかちょっと元気になっている。