レビュー
概要
糖尿病専門医の牧田善二さんが、20万人を診てわかった「医学的に正しい食べ方」を、68のルールとしてまとめた本です。
ちまたの健康法に振り回されがちな人に向けて、「仕事・人生のパフォーマンスを最大化する新常識」として、肥満・老化・病気・長寿・集中力・疲労などを横断しながら、医学的エビデンス(生化学×最新医療データ×統計データ)をもとに整理していく構成になっています。
目次の軸はとても明快で、序章で「血糖値のコントロールが最大のカギ」と置いたうえで、「やせる」「朝昼晩で整える」「老けない」「病気にならない」「長生きのルール」と、悩みの出口へ順番に連れていってくれます。
読みどころ
- 「血糖値のコントロールが最大のカギ」という一本筋が通っているので、情報が多い健康分野でも迷子になりにくいところ
- 第1章で「医学的に正しい食べ方20」という形で“新常識”をまとめ、まず前提をアップデートできるところ
- 第2章〜第4章で「やせる」「朝昼晩で整える」「老けない」と、よくある悩み別に読み分けられるところ
- 第5章〜第6章で「病気にならない食事術」や「100歳まで生きる人に共通する10のルール」まで扱い、生活全体の設計に広げられるところ
- 「食の教養は健康格差社会を生き抜く武器だ」というメッセージがあり、単なるダイエット本ではなく“学び直し”の感覚で読めるところ
類書との比較
食事本は「これだけ食べればOK」と単品の推し食材に寄るものもありますが、本書は“人体のメカニズムに沿う”ことを軸にして、血糖値→体調→パフォーマンスへつなげるタイプです。
また、章立てが「新常識→やせる→朝昼晩→老けない→病気にならない→長生き」と段階的なので、いまの自分の関心(疲労?集中力?体重?)から入っても、全体像に戻ってこられるのが読みやすさだと思います。
本の具体的な内容(章立てで)
序章 人体のメカニズムにそった最強の食事
まずは「血糖値のコントロールが最大のカギ」として、食事の考え方の土台を置きます。ここがブレないので、あとから情報が増えても判断しやすいです。
第1章 医学的に正しい食べ方20
「ダマされる前に知っておきたい食事の新常識」という章題で、まず20のポイントをまとめます。健康情報の洪水の中で、前提をそろえる役割の章です。
第2章 病気を遠ざけ活力を取り戻す!やせる食事術
糖質制限で心身を整える技術として構成されています。「やせたい」が入口でも、体調や活力を含めて見直す方向に話が進みます。
第3章 24時間のパフォーマンスを最大化する食事術
朝・昼・晩の食事で本来のパワーを高める技術、という章。日々の仕事や生活に合わせて、食事を“24時間の設計”として捉え直せます。
第4章 見た目・気力・体力を衰えさせない!老けない食事術
老化をテーマに、若さとしなやかさを取り戻す食べ方が扱われます。美容目的というより、生活の土台としての食事を整えるイメージです。
第5章 本来の免疫機能を回復させる!病気にならない食事術
現代人ががんを遠ざけるための食べ方、という章題でまとめられています。医療情報を扱うぶん、自己判断で無理をしない前提は必要ですが、「何を基準に考えるか」を整理する助けになります。
第6章 100歳まで生きる人に共通する10のルール
世界の統計データが教える長生きの秘訣として、10のルールに整理されます。最後に“長期の視点”に引き上げてくれる締め方です。
こんな人におすすめ
- 健康情報に疲れて、「結局何が正しいの?」となっている人
- 仕事のパフォーマンス(集中力・疲労感)を、食事から整えたい人
- 体重や見た目だけでなく、長期的に体を守る食習慣を作りたい人
- 家族の食事を見直す前に、基準(考え方)を持ちたい人
迷ったらここから(読み方の順番)
全部読む時間がないときは、まず序章→第3章(朝・昼・晩)→第1章(新常識)の順で読むと、日常への落とし込みが早いと思います。目的が「ダイエット寄り」なら第2章、「老けない寄り」なら第4章、長期視点を持ちたいなら第6章、という読み分けもしやすいです。
感想
「ちまたの健康法はウソだらけ!」という強めの言い方ですが、読後に残ったのは“煽り”よりも、「判断の基準を持つとラクになる」という感覚でした。食事って毎日のことだから、情報に振り回されるとメンタルまで削られます。
この本は、血糖値のコントロールを軸に置きつつ、「やせる」「朝昼晩」「老けない」「病気にならない」「長生き」と、テーマ別に全体を見渡せるのが良かったです。いまの自分の悩みから入っても、読み進めるうちに“食事を生活全体で考える視点”に戻ってこれる。
実践のコツとしては、最初から68ルール全部をやろうとせず、まずは第3章の「朝・昼・晩」の考え方で1日だけ整えてみるのがおすすめです。変化が出る/出ないの差分が分かると、次にどこを見直すかが決めやすくなります。
なお、体調や持病に不安がある人は、医師の指導も前提にしつつ、「食事をどう考えるか」の教科書として読むのが安全だと思いました。
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