レビュー
「漫画はなぜ読めるのか」。認知科学から漫画を分析する学術書。
漫画を読むとき、私たちの脳は何をしているのか。コマ割り、視線誘導、時間表現。当たり前に「読んでいる」漫画を、科学の目で解き明かす。
言語学者である著者は、漫画を「視覚言語」として捉える。文法があり、構造があり、読解能力が必要。その分析は知的刺激に満ちている。
漫画クリエイターにとっては、自分の作品を客観視するヒントになる。読者にとっては、漫画の「見えない技術」に気づくきっかけになる。
学術書だが、漫画好きなら楽しめる内容。漫画を深く理解したい人のための一冊。