レビュー

「美大受験を目指す少年の物語」。芸術と向き合うことの苦しさと喜びを描く。

主人公の矢口八虎は、成績優秀でリア充の高校生。しかし心のどこかに空虚さを感じていた。美術の授業で絵を描く楽しさに目覚め、東京藝術大学を目指すことを決意する。

美大受験の過酷さがリアルに描かれている。デッサン、色彩構成、面接。才能だけでは通用しない、技術と理論と根性が必要な世界。

「好きなことを仕事にする」ことの難しさがテーマになっている。好きだからこそ苦しい。上手くいかないと自分を全否定されたような気持ちになる。それでも描くことをやめられない。

アニメ化、実写映画化された話題作。芸術に興味がなくても、「何かに本気になる」経験がある人なら共感できる。

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