レビュー
「妖怪が見える少年と、名前を返す物語」。心に沁みる妖怪ファンタジー。
主人公の夏目貴志は、妖怪が見える体質を持つ高校生。祖母が残した「友人帳」には、彼女が負かした妖怪たちの名前が記されていた。名前を返すことで、妖怪たちとの交流が始まる。
一話完結のエピソードが多く、どの話も切なく、温かい。妖怪たちはそれぞれ事情を抱えている。怖いだけの存在ではなく、人間と同じように孤独や寂しさを感じている。
用心棒の妖怪「ニャンコ先生」のキャラクターが絶妙。普段は招き猫の姿で、毒舌で食いしん坊。しかし、いざというときは夏目を守る。このギャップが愛おしい。
アニメ化で長年親しまれている作品。疲れたときに読むと、心がほぐれる癒し系漫画の名作。