レビュー

「落語と人生の物語」。芸の道を極める男たちの、業と情を描いた傑作。

刑務所帰りの与太郎が、落語家・八代目有楽亭八雲に弟子入りするところから物語は始まる。しかし本作の真の主人公は八雲。彼の過去、親友・助六との関係、芸への執念が、回想を通じて明かされていく。

落語の魅力が伝わってくる。高座のシーンは、まるで本当に落語を聴いているかのような臨場感。知識がなくても、その芸術性に引き込まれる。

「芸を継ぐ」ことの重さが描かれている。伝統芸能は、人から人へ受け継がれる。その連鎖の中に、喜びも悲しみもある。

アニメ化で高い評価を得た作品。大人向けの漫画を読みたい人に。芸術と人生について深く考えさせられる。

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