レビュー
「ナッジ」という概念を世に広めた、ノーベル経済学賞受賞者の代表作。
著者のセイラーは行動経済学の権威で、2017年にノーベル経済学賞を受賞。本書では、人々の選択を「より良い方向」にそっと後押しする「ナッジ」の考え方を解説している。
ナッジとは「肘で軽くつつく」という意味。強制ではなく、選択の自由を残しながら、望ましい行動を促す設計のこと。例えば、カフェテリアで野菜を目の高さに置くだけで、野菜の摂取量が増える。
「リバタリアン・パターナリズム」という思想が根底にある。選択の自由は守りつつ(リバタリアン)、良い方向に導く(パターナリズム)。政府の規制でも完全な自由放任でもない、第三の道。
年金、医療、環境問題。様々な分野でナッジが活用できることが示されている。政策に関わる人はもちろん、組織設計に関わるすべての人に。
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