レビュー

「映画の原作を超えた、宮崎駿の真髄」。文明崩壊後の世界を描いた壮大な叙事詩。

映画版は本作の序盤部分にすぎない。全7巻の漫画版では、ナウシカの旅はさらに深く、遠くへと続いていく。腐海の秘密、巨神兵の真実、そして人類の未来。

宮崎駿が12年かけて描いた本作は、エンターテインメントを超えた思想書でもある。人間と自然、戦争と平和、生と死。重いテーマに真正面から向き合っている。

ナウシカの決断は、読者に問いかける。「清浄な世界」のために何を犠牲にできるか。簡単な答えは用意されていない。読むたびに新しい発見がある。

ジブリファンはもちろん、そうでない人にも読んでほしい。宮崎駿の思想が凝縮された、漫画史に残る傑作。

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