レビュー
「真実はいつもひとつ!」——国民的推理漫画の金字塔。
高校生探偵・工藤新一が謎の組織に毒薬を飲まされ、小学1年生の姿に。「江戸川コナン」として小学校に通いながら、組織の正体と元の体に戻る方法を探る。
1994年の連載開始から30年、100巻を超える大長編。毎回の事件は本格ミステリとして楽しめ、大きな物語「黒の組織」との戦いが縦軸として進行する。
青山剛昌のトリックは巧妙だ。現実に起こり得る犯罪、フェアな手がかり、意外な犯人。読者が推理に参加できる作りになっている。
キャラクターの魅力も大きい。蘭への一途な想い、少年探偵団との友情、灰原哀との複雑な関係。ラブコメ、コメディ、シリアスのバランスが絶妙だ。
映画シリーズも国民的ヒット。年に一度の「コナン映画」は、日本のゴールデンウィークの風物詩となった。
今から読み始めるのは大変に見えるが、どの巻から読んでも楽しめる。そして、気づけば「黒の組織編」が気になってくる。