レビュー
「十二支の呪い」を背負った一族と、少女の物語。少女漫画の名作中の名作。
主人公の本田透は、母を亡くし、テント暮らしをしていた高校生。草摩家に拾われることになるが、草摩家には「異性に抱きつかれると十二支の動物に変身する」という呪いがかかっていた。
コメディ要素とシリアス要素のバランスが絶妙。十二支に変身するという設定は愉快だが、その呪いの裏には深い闇がある。一族の歴史、トラウマ、愛憎。物語が進むにつれ、重いテーマが浮かび上がってくる。
透の存在が光だ。彼女の優しさと強さが、傷ついた人々を癒していく。読者も一緒に救われる気持ちになる。
2001年と2019年の二度にわたりアニメ化された名作。完結まで読み切ったとき、深い感動が待っている。