レビュー

音が聴こえなくなる喪失と、再び鳴り始める再生を描いた作品。主人公・有馬公生は、トラウマによって音楽から遠ざかるが、出会いがリズムを取り戻す。

演奏シーンの感情曲線が見事だ。上手い・下手ではなく、心の揺れが音になることが伝わってくる。クラシックの“表現”に焦点を当てている。

音楽は癒やしであると同時に、向き合う勇気を要求する。読後に音楽の聴き方が変わる一冊。

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